<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
ABOUT

author:すなっふ

田舎者から東京都民になりました。
「unsnuff」という名義で、ソロで音楽活動をしています。
が、音楽活動の宣伝はTumblrに移行しましたので、このブログでは音楽活動に関係のない内容(好きな音楽や映画のレビューなど)についてゆるりと書いていきたいです。

twitterもよろしくどうぞ。
HOMEPAGE
TWITTER
SEARCH
<< 2014年冬アニメレビュー | main | アニメレビュー点数まとめ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | - | - | - | - |
2014年春アニメレビュー
◆対象作品
・2014年春アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆悪魔のリドル 6.0/10.0


ギャグアニメとしてはこのシーズン最高峰のクソアニメ。何度爆笑させてもらったか。一人の女子高生を暗殺するため生徒全員を暗殺者で固めたクラス「10年黒組」で、主人公東兎角はターゲット一ノ瀬晴に心を惹かれ彼女を暗殺者から守るというストーリー。暗殺者として育てられたいたいけな少女たちが自らの望みのために殺しあうシリアスな内容のはずだが、つっこみどころ満載のぶっ飛び脚本、ガバガバの設定で、もうギャグアニメでしかなかった。そもそも暗殺を行う前にターゲットに予告状を出すルールがあったりと、もはや暗殺ですらない。ひとつひとつの展開に「??」とクエスチョンマークが浮かぶその展開は「脚本家はむしろ天才なのではないか」と疑うほどであった。特に「心臓にナイフを突き刺されたが肋骨にチタンが入っていたので助かった」という展開は、未だにニコニコ動画の他のアニメのコメントで「チタンが入っていれば…」というコメントが散見されるほど伝説と化している。基本的には一話完結で毎回新しい刺客が主人公と対峙するスタイルだが、その話でメインとなり主人公に敗れるキャラクターのキャラソンが毎回EDで流れるため、「負けたらCDデビュー」という勝手な設定を視聴者側につけられニコニコ動画では祭り状態となっていた。さらには原作ストックが6話辺りで切れるというスタッフの見切り発車っぷりもこのアニメのネタ要素にトドメをさしている。何から何まで隙のないクソっぷりで散々ネタにされているが、なんだかんだで皆から愛されているアニメでもある。個人的にも大好きで、その特筆すべき理由はキャラクターの個性の強さによるものだと思われる。メインキャラ13人の中にまずボクっ娘が二人いることから、キャラの個性の強さを察していただきたい。そのキャラたちが毎回一人ずつスポットを当てられ、「負けたらCDデビュー」というルールのもとキャラソンを歌う流れがわかりやすく面白かったし、百合要素も匂わせる学園モノとして、ネタ的にも盛り上がりやすかった。このような「愛されるクソアニメ」は狙って作れるものではないしそういう意味では奇跡的な良作であったといえよう。個人的には年齢不詳のばあちゃん首藤涼、裁定者の走り鳩が好きでした。


◆一週間フレンズ。 8.1/10.0


月刊ガンガンJOKERで現在も連載中の漫画原作(原作者はなんと平成生まれである)のアニメ。日本テレビ「ZIP!」で特集が組まれるほど世間的な知名度も高い人気アニメとなった。一週間で友達との記憶をなくしてしまう病気をもつ藤宮香織と、それでも友達になりたいと何度もやり直し仲を紡ごうとする主人公、長谷祐樹との青春ストーリー。友達以上恋人未満という関係の甘酸っぱい青春が、「一週間で記憶がリセットされる」という舞台装置の上で展開されるが、ストーリーの割にそこまでシリアスにはならず、内容は非常にハートフルである。後半はその病気の真相に近づきシリアスな展開も増えるが、全体的には心あたたまる青春ストーリーであり、その甘酸っぱさにはたまらないものがある。連載中の原作は読んだことがないのだが、アニメでは最後まで「恋に発展しそうだけどあくまで友達」という関係性を貫くもどかしさもまた良い。アニメの演出なども淡いタッチの絵柄に合った内容で全体的にクオリティが高い。特にEDテーマにスキマスイッチ「奏(かなで)」のカバーを起用したのは素晴らしい選曲で、ネタバレだが最終話でのみ2番の歌詞が流れる演出には完全にしてやられた気持ちになった。主人公の長谷くんが女々しくてウザすぎるという意見もかなり多く目にしたが、個人的にはこの女々しさとウザさが思春期の高校生っぽくてリアルだなあと感じた。むしろごく個人的に、藤宮さんの天使っぷりの方があざとすぎて少し気になったとも感じる。個人的にこのアニメにそこまで入り込めなかった原因はそこかもしれない。非常によく出来たいい作品ではあるが過大評価されすぎているようにも感じた。人気が出たのも安易にわかりやすく、アニメというより実写ドラマのような内容であったことが大きいのでは。関係ないがすぐに実写化しそうな作品である。ただ、ありがちな恋愛ドラマに比べ、あくまで甘酸っぱい友情と青春を徹底して描いた内容の暖かさは評価したい。とても優秀な良作。


◆彼女がフラグをおられたら 7.5/10.0


今までのクソアニメをすべて過去にした、クソアニメ界の革命児であり化け物。通称「がをられ」。ライトノベル原作のこの作品は、人の立てたフラグが目に見え、それを折ることができるという能力を持つ主人公・旗立颯太とそれを取り巻く美少女たちの学園ハーレムラブコメという感じだが、安易に一言で説明できる作品ではとてもない。人と関わらないようにする主人公の意に反し個性的すぎる美少女がどんどん集まってきてハーレムになっていく内容などはいかにもありがちなラノベ的展開だが、あまりにもツッコミが追いつかないほどのぶっ飛びっぷりで完全に一線を画している。ツッコミどころが多いというより、ツッコミどころしかない。話の最後に重要な引きがあったかと思うと、その引きを次の話のアバンのうちに回収、その後全然関係ない話をやるなどやりたい放題。だがそのドタバタっぷりが面白い。基本的にラブコメのノリで展開されるが唐突にシリアスな要素を混ぜ、伏線を張ってくるので脳の処理が追いつかないスピード感でぶっちぎられる。それでいて最終的にはそのシリアスな伏線を見事完璧に回収、学園ハーレムモノだったはずが「平行世界」「仮想空間」などのいかついワードも飛び交いラストは壮大なファンタジー・アクションSFのようななんでもアリっぷりで幕を閉じる。しかしながら、無駄に脚本の完成度は高く、物語としては破綻することなく綺麗にまとまっているのも恐ろしい。聞いた話だが原作ではガバガバの設定をアニメではオリジナル要素を入れかなり綺麗に改善しているらしく、アニメスタッフの愛と本気がうかがえる。しかし、シリアスな展開をあまりにもシリアスに描きすぎるのがかえって中途半端にも感じられた。あくまでドタバタ学園ラブコメをベースに、もう少しライトな見せ方であった方が楽しめたのではないだろうか。内容が想像以上に重く難解であるため困惑してしまう。視聴者がこのアニメに求めていたものからあまりにも外れすぎた感じがあり、「クソアニメかと思いきや無駄に秀逸な脚本」というせっかくの魅力がもったいなく感じた。しかし「超ダダ甘やかされ学園ラブコメ」というテーマが最後まで貫かれているところは評価できるし、個人的にはラストのシリアス展開も嫌いではなく、最終回は素直に感動した。10人が見たら8人はつまらないと言いそうなほど人を選ぶ作品だが、アニメスタッフの愛を感じられる良作であると自分は評価したい。


◆健全ロボ ダイミダラー 8.0/10.0


今シーズン最高の問題作である下ネタロボットギャグアニメ。女の子にエッチなことをすることにより発生する「Hi-ERO粒子」をエネルギーとして稼働するロボット「ダイミダラー」が、股間にしっぽ(あくまでしっぽ)をそそり立たせるペンギン帝国に対抗し平和を守るというあらすじだけでも最低な内容。完全にギャグだがそのギャグセンスがかなり高水準でとにかく笑わせてもらった。徹底して下ネタなので人は選ぶと思うが、「シックス」というキャラの名前を曖昧に発音するなどのくだらなさは最高である。ロボットデザインがひたすらださいのも笑いを誘うが、それでいて内容はしっかり胸熱なロボットモノをやっているところが何よりこのアニメ一番の魅力であろう。脚本の熱さもさることながら作画も驚くほど無駄にクオリティが高く、地上で戦う重量感あるロボットの戦闘には迫力がある。原作は未読だがアニメオリジナル要素も多いらしく、ダイミダラーの完全変形やロボットの関節の動きなどはアニメスタッフの腕によるところだという。恭子とヘンリーの、種族を超えた愛の話もロボットアニメの王道として作られたオリジナルエピソードらしく、「これはロボット作品だ」という誇りが感じられる。主題歌も王道ロボットアニメソングという感じで圧倒的な熱量を持っており、内容のくだらなさとのギャップはただただ最高という他ない。1話を見た段階では「面白いけど途中で飽きそう」という印象があったが、第6話で主人公が交代するという熱い展開もあったりと、ギャグのノリはずっと一定でありながら全く飽きさせない展開なのも素晴らしい。特に最終回は手放しで最高といえる内容。昨今の表現の規制に対する切実なメッセージ性を込め、エロを通じて敵と和解するという終わり方はあまりにも完璧であった。ただ、やはりあくまで「くだらないギャグアニメ」というラインを超えることはできなかったようにも感じる。これほど熱い内容を持った作品だからこそ、もっと胸が熱くなる展開が更にあったら良かったとつい欲を出してしまう。現在新章が連載中なのでそれもぜひアニメ化していただきたい。

また公式サイトの素晴らしさについてもぜひ特筆しておきたい。スタッフの愛を感じられるアニメ作品は素晴らしい。
http://penguin-empire.com/
(音が出るので注意)


◆極黒のブリュンヒルデ 5.0/10.0


名作「エルフェンリート」を生み出したことで有名な漫画家・岡本倫による漫画原作のアニメ化作品。非人道的な人体実験から生まれた「魔法使い」と呼ばれる少女たちが、「鎮死剤」と呼ばれる延命の薬を飲みながら自分の運命に対抗していくというストーリーで、内容がどことなくエルフェンリートにも似ていることからどうしても比較されやすい。いたいけな少女たちが無残に殺され、死んでいく残酷な内容でありながら、唐突なハーレムラブコメ展開が挟まれる点などもいかにも岡本倫節である(そしてその内容の変態性の高さもさすが岡本倫という他ない)。エルフェンリートでもそうだが過剰に話をくさくする癖があるのか、この作品も正直安っぽい感動やシリアスな展開が多く、つっこみどころも満載である。しかしヒロインは可愛いし特有のギャグハーレム展開が意外と面白く、そういう作品だと割りきってハードルを下げてしまうと普通に楽しめる作品であった。人を死ぬほど選ぶが個人的には好きなアニメという感じで、このノリが好きという人も多かっただろう。しかし最終回付近で完全に物語が破綻、好き嫌い云々以前の駄作と化してしまう。特に最終回はかの有名な「ソードマスターヤマト」をギャグでもなんでもなくマジで再現してしまうという驚きの無理やりっぷりで、唐突に新しい設定を出しまくるなどご都合主義にご都合主義を重ねたむちゃくちゃな内容。明らかに尺が足りず無理やりまとめた感じでラストのEDテーマの入り方も(EDテーマはせっかくの名曲なのに)もはやギャグであった。この最終回はのちに語り継がれる伝説となり得るだろう。最初からそういうクソさがあればギャグアニメとして楽しめたかもしれないが、最後の最後で急に破綻し、しかも原作にはないオリジナルとしてやってしまったせいもあって、最低な原作レイプとなってしまっている。音楽も、インストの曲を起用した主題歌は良いセンスであるが劇中で流れる曲はものすごくダサかったり、最終回付近は目も当てられない作画崩壊があったりと、色々とお粗末な内容であった。完全にアニメスタッフの失態であり、途中までのノリが好きだった人は原作を読むべきであろう。何かと残念な作品。


◆ご注文はうさぎですか? 7.5/10.0


通称「ごちうさ」。安定の「まんがタイムきらら」枠であり、ひたすら女の子が可愛く中身はない日常系アニメ。完全に「きんいろモザイク」の流れを継投する作品である。もはや様式美といってしまっても良いほど、内容はスカスカである。ただ他の日常系アニメに比べてもさらに「シュール」の方向にギャグのベクトルが向いており、つっこみ不在な展開も多く「よくわからないけどクスっとしちゃう」という独特の笑いを武器にしている。こういった作品の、女の子の可愛さを絶妙に邪魔しない中身の無さは簡単にできるものではなく、伝統芸といって差し支えない。このような、頭を空っぽにしてただ癒されるアニメの存在は貴重である。しかし少しだけ気になるのはこの作品、舞台設定が謎なのである。まず、舞台である国がわからずキャラの国籍も不明(漫画ではキャラの名前は日本風の漢字表記になっているがアニメでは「ココア」「チノ」などの呼び名しか出てこないためわからない)、アンティークな街並みだが普通に現代のスマホ(きちんと現実にある機種)を使っており、更には元人間だった言葉を喋るうさぎが出てくる等のファンタジー要素もあり、物語中そのような設定には一切触れない。世界観をぼかすことは決して悪いことではないのだが、個人的に日常系作品としては致命的な「距離感」を感じてしまい、入り込みづらかった。そしてこの作品、謎のお色気シーンも多く、下着姿など露出の多いシーンが多々見られるのも、この作品のふわっとしたかわいい雰囲気との違和感を感じずにはいられなかった。各話のタイトルも元ネタがあるのかないのかよくわからない題名だったりと細かい部分で謎が多く、ちょっとしたところで統一感がないようにも思えた。そのような点で、個人的には雰囲気が似ている「きんいろモザイク」と比べ少し劣ってしまった感じもあるが、これは本当に個人の好み程度の問題であり、優秀な日常系アニメであることに変わりはない。「かわいさだけをブレンドしました」というアニメのキャッチコピー通り、本当にただただ「可愛い」が詰まっているという点では文句のつけようがない。主題歌も中毒性の高い最高の1曲である。余談だが筆者はリゼシャロ推し。


◆シドニアの騎士 8.8/10.0


月刊アフタヌーンで連載中の漫画原作によるSFアニメ。1000年前に奇居子(ガウナ)と呼ばれる生命体に太陽系を滅ぼされ、宇宙を旅する船「シドニア」で生活する人々が、再び出現したガウナに立ち向かうというストーリーで、シドニアの最下層で誰とも関わらず祖父と二人きりで生活してきたいわば「古代人」のような存在である主人公・谷風長道とそれを取り巻く環境の、ラブコメ的要素も含んだロボットアニメであり、いわゆる「主人公天才系」作品であるともいえる。全編3DCGが使用されている作品であるが、背景など一部には手書きが用いられており、その作画技術は圧巻であった。音響にも非常にこだわりが感じられ、作画と音響の迫力は凄まじいなんてレベルではない。画面から飛び出してくるのではないかというほど、SF映画並みのド迫力であり、SFファンにはたまらないものがあるだろう。ロボットの設定も非常に細かく、ロボットファンも垂涎必至の内容であることは間違いない。実際SFやロボットモノが苦手な筆者ですら大興奮するほどである。基本的に用語に横文字や外来語がほぼ無く、ロボットの名前も「継衛」「衛人」だったり、ミサイルを「誘導飛翔体」と呼ぶなど、ロボアニメでありながら東洋的な世界観を感じさせる設定も斬新で素晴らしい。実際内容はかなりのハードSFであるため専門用語も多く、筆者のようなSF素人には置いてけぼりにされる内容も多々あるのだが(ニコニコのコメントに助けられた)、それでいながらそういったSF素人すら熱くさせる内容は凄い。劇中音楽も素晴らしく、時折あるギャグも面白く、さらに胸熱な展開がところどころに用意されているため飽きない。毎回一話の引きも良く、続きが気になって仕方がなかった。クオリティ面では100点満点な内容であるが、個人的な読解力不足のせいで手放しで楽しみ切ることができなかったのが残念。これは完全に自分のせいだが説明的な描写が一切無いので「なんかすげー!」という感じでついていけない部分も多かった。また、1期の段階ではあまり物語は盛り上がらず、これから面白くなりそうな部分で終わってしまう。各話に胸熱な展開は用意されてはいるのだが、全体的に物語を俯瞰してみると非常に地味である。とはいえ二期の制作がすでに決定しているので何の問題もないのだが。続きが非常に楽しみである。そしてこの作品、女性陣が全員とてつもなく魅力的すぎることも最後に特筆しておきたい。ガチSFファンもそうでない人も楽しめる素晴らしい王道ロボットアニメ。


◆selector infected WIXOSS 8.0/10.0


オリジナルアニメ。分割二期モノで、秋から「selector spread WIXOSS」の放送が決定している。タカラトミーから発売されたカードゲーム「WIXOSS」と同時進行でスタートしたいわば「販促アニメ」であるが、それにしてはとんでもなく内容がダークである。企画段階で大人をターゲットにしていたということもあるのだろうが、しかしながらカードゲームのアニメ化作品とは思えないほど重苦しくシリアスなストーリー。「セレクター」と呼ばれる少女たちが残酷なカードバトルに巻き込まれ、その凄惨な運命に立ち向かうという内容は、どこか「まどか☆マギカ」を連想させる部分も多い。だが序盤の脚本はイマイチで、鬱要素をチラ見せしつつもあまりピンとこない内容で、正直最初は期待できなかったし切ろうかと思ったほどだった。しかし中盤以降一転、完全にダークホースとしての頭角を現し始める。物語が真相に近づくに連れ目が離せなくなり、衝撃の展開の連続。特に話題にもなった8話は開いた口が塞がらないほどだった。細かい設定や脚本は雑で欠陥も多いのだが(一度バトルするとルリグが疲れて寝る設定がどこかに消え普通にトーナメントで連戦している等)、それを補うほどの衝撃で一気に物語にのめり込んでしまう。また演出は良く、特に音楽が素晴らしい。トランスやダブ・ステップ等の打ち込み音楽を多用しており、バトルシーンはカードのルールがわからない視聴者にも迫力を与え夢中にさせるほどである。主題歌は曲の良さもさることながらOP、EDともに入り方が毎回秀逸。各話の副題・次回予告など、細かいところまでダークな世界観をしっかり統一させており、作品のクオリティは高いといえる。1期最終回も衝撃的な終わり方をし、次の展開を期待させるラストとしては100点満点の内容であった。脚本・設定面でつっこみどころも多いので不安もあるが、まだ明らかになっていない謎が二期でどのように化けるかが非常に楽しみであり、人は選びそうだが個人的には大好きなアニメ。


◆ハイキュー!! 9.5/10.0


週刊少年ジャンプ連載のスポーツ漫画原作のアニメ(原作未読)。高校生の男子バレーボールという、作品としては珍しい題材である。キャラデザや絵柄から腐女子の餌という感じが漂っている(実際その通りだ)が、超能力要素が全く無いリアルな王道スポ根として非常に胸が熱くなる素晴らしい内容で、性別問わず楽しめる作品である。王道スポ根としては珍しいW主人公という構図がとても面白く、犬猿の仲で凸凹コンビである二人だからこそ生まれた必殺技を駆使して臨んでいく試合展開は目が離せない。あえて難点を挙げると、急に不自然な長ゼリフを挿入して感動させようとしてくるシーンが多く、説明的でくさい上に流れをいちいち断ち切られるのが鼻についたが、後半は展開の熱量に圧倒され、そういったくささが全く気にならなくなっていた。キャラの性格にもあざとさを感じるが、そんな些細な問題はどうでも良くなるほど試合展開が熱く、のめり込んでしまう。気付くと無心でボールを追う、「おおっ」と声が出てしまう、そんな観客の立場をアニメで味わえてしまうのは、展開ももちろん迫力ある作画の力も大きいだろう。ドラマ性としては奇抜な展開もなく正統派という感じだが、個人的に最も評価したいのは負ける側、脚光を浴びない側をしっかり描く展開を中盤設けたことだ。それがあるからこその感動と試合の重みがあり、1シーン1シーンにグッとくる。ジャンプ漫画の王道スポ根としてスラムダンクの意志を継ぐ名作と讃えられるこの作品、アニメでも一刻も早く続きが見たいものだ。


◆棺姫のチャイカ 7.7/10.0


※分割2期作品だが1期分をレビュー
ひつぎのチャイカ、と読む。ライトノベル原作の正統派ファンタジーアニメであり、剣と魔法のRPG的な世界観を持つ冒険活劇だ。それ故の中二っぽさはどうしてもあり、魔法を唱えるときの詠唱などは慣れるまでアイタタという感じなのだが、同系統の作品と比べても設定などがかなり丁寧に作り込まれており好感の持てるアニメである。こういう作品にありがちなバトル漫画的な要素もほとんど無く、世界観を無視したラノベ特有の寒いギャグも皆無であるため、内容自体はかなり地味なのだが、シリアスな雰囲気でじわじわと物語を展開させていく徹底した世界観で好感が持てる。また、敵味方ともにとても有能に描かれており、無理やりな展開やつっこみどころも皆無である。何よりヒロインであるチャイカは非常に可愛く、地味な展開の多いこの作品を輝かせる存在だ。太眉は正義。後半は物語の真相に迫る展開を見せ、最終回も分割2期モノのラストとして、今後の展開が気になる素晴らしい終わり方であった。作画も戦闘シーンなどかなり高品質であり、ほぼ非の打ち所がない作品ではあるが、1期の段階ではそれにしても内容が地味すぎてどうしてもパッとしない作品止まりなのは否めない。よくできているが垢抜けないという印象で、見ていて退屈になる部分も多かった。特に序盤は物語がこれから面白くなる要素を全く感じられず、一度視聴継続をやめるほどであった。2期からは物語がさらに動きだし、今まで以上に盛り上がってくれることを期待している。ベースが整っているだけにまだまだ化ける可能性のある期待の作品。


◆ピンポン THE ANIMATION 9.5/10.0


ノイタミナ枠で放送された、言わずと知れた有名作品のアニメ化。松本大洋による原作が大好きで、かつ監督が筆者の大好きな湯浅政明ということもあり、期待は相当なものであったが、その期待を一切裏切らない素晴らしいアニメ化であった。基本的な話の流れは原作通りではあるが、アニメオリジナル要素が想像以上に多くキャラクターも何人か追加されている。特に百合枝というキャラの追加、そしてチャイナのエピソードの追加は大きく、ここは賛否が分かれそうでもあるが個人的には良い改変であったと評価したい(スマイルに即敗北し卓球をやめるチョイ役の江上をアニメでここまで描いたのも最高である)。また卓球のルールをはじめ、様々な点が現代風に書き換えられている等、アニメ化による時代相違をしっかり埋める徹底ぶりがうかがえる。ペコがラケットを処分するシーンが書き換えられているのも、それをラストシーンへ繋いでくる演出はさすがであった。ここまで原作との相違点を先に評価してしまったが、ストーリーは非常に熱いスポ根青春モノでとにかく胸が熱くなる内容。つまらない回が一話も存在しないほどで、各話の見せ所と次回への引きにひたすら夢中になってしまう。作画・演出はさすが湯浅監督という感じで、斬新で独特ながら非常に目を引きつける。副題の入り方も毎回ため息が出るほどカッコイイ。劇中の音楽はagraphこと牛尾憲輔とオオルタイチという最高の布陣で、音楽的評価も高い映画版に負けない仕上がりである(サントラをコンプリートBOX特典にする商法には物申したいところだが作品の内容とは関係ないので黙っておく)。爆弾ジョニーによる暑苦しい主題歌も最高で、OPの映像が本編の決勝戦に繋がる演出にはただただ感動。まだまだ、良い点を挙げればキリがないほど素晴らしすぎる完成度であったが、強いて言えば試合の演出はもう少し良い描き方があったのではないかなと思ってしまう。漫画のコマ割りのようなカットを多用したり、試合の様子をあまり詳細に描かなかったり、湯浅監督特有の斬新な演出で面白いとは思うが意見の割れそうな演出が他にも多々あり、個人的にも少し引っかかった。とはいえそんな些細な内容はどうでもよくなるほど素晴らしい作品。筆者は原作信者だが、原作を超えたといっても過言ではないほど見事なアニメ化である。


◆ぷちます!! -プチプチ・アイドルマスター- 6.7/10.0


THE IDOLM@STERからのスピンオフ作品。インターネットにて配信された約2分30秒のショートアニメで、平日毎日更新の全74話。今回は二期となり、1期より話数も増え、原作にないオリジナルエピソードも増えている。また、1期と違い基本的に1話完結となっており、1期よりもキレが増した印象を受ける。テンポが良くなり、1期より格段に面白くなったのではと最初見ていて思った(1話が最高に面白かった)のだが、話が進むに連れやはり1期から変わらず安定の中身の無さ。正直全く面白くはなく、アイドルマスターが好きすぎる人が見て可愛さに癒やされる、完全にファン向けの内容である。が、筆者も何を隠そうアイマスファン(響推し)なので、面白くないと思いながらも毎日更新を楽しみにしていた。ぷちどるが可愛いのでただただ癒されるし、毎日更新のショートアニメとしては十分な内容であったと思う。作画は二期からパワーアップしたようにも感じ、話によってやたら動きのキレが良い回もあって楽しめた。ごく個人的にりっちゃんの可愛さもパワーアップしている気がして感無量である。1ヶ月毎に変更する主題歌も良く、ファン向けの作品としては十分魅力的なアニメであった。アイマスファン以外はあまり楽しめない内容だと思われるのでオススメはしない。


◆僕らはみんな河合荘 8.2/10.0


ヤングキングアワーズ連載の宮原るりによる漫画原作のアニメ化。親の転勤により「河合荘」という下宿に住むことになった男子高校生の主人公が、そこに住む先輩・河合律に恋心を抱きながら個性的な住人のドタバタに巻き込まれていくコメディ。なかなかハードな下ネタや、宮原るり特有の生々しいギャグが多く、同じ作者の作品「恋愛ラボ」といい個人的にはかなり苦手なノリで寒く感じるギャグも相当多かったのだが、ストーリー性の強い内容のため後半は慣れてそこまで気にならなかった。ギャグのノリやキャラの生々しさから人を選ぶだろうが好きな人は好きという感じで、そこさえクリアしてしまうとかなりよく出来た作品であり、むしろノリを苦手と感じる筆者でさえここまで面白いと思わせるだけの素晴らしい内容といえる。特筆すべきはなんといっても残念で魅力的なキャラクターたちであろう。酒癖の悪いアラサーOL、男をたぶらかすビッチ女子大生、真性ドMの変態男という住人たちが、主人公と文学少女ヒロインとの青春をぶち壊していく構図が面白い。恋愛が進展しなくて退屈という批判もいくつか見かけたが基本的にギャグだし、むしろいつまでも発展しない主人公とヒロインのもどかしさも個人的には最高。確かに大きな展開は無いが各話安定して面白く、ハズレ回がない。キャラクターのリアルさに拒否反応を起こす人も多いだろうし、胸糞悪くなる展開も見られるが、その人間臭さこそこの作品の魅力であるだろう。変人だらけのこの下宿がなんだかんだで一番落ち着くという描き方が非常に上手く、河合荘の心温まる印象をしっかり視聴者に与えてくれる。これだけ下品で生々しいネタを盛り込みながら最終的に優しい気持ちにしてくれる、他に例を見ない作品の雰囲気こそこのアニメ一番の魅力である。ヒロインの河合律はあざといほど可愛く描かれているが、それを素直に可愛いと受け取れたことも個人的に楽しめた要因として大きい。OP、EDは曲も映像も文句の付け所がなく、作品全体の色彩の雰囲気もかなり凝っていて、アニメとしての完成度も非常に高い。人を選ぶ作品ではあるが、これを春アニメで一番に挙げる人も多いほど好きな人にはたまらない作品である。個人的にも2期が是非観たい。


◆マンガ家さんとアシスタントさんと 7.3/10.0


通称「マンアシ」。漫画原作の15分アニメである。ド変態で漫画家な主人公と、それを取り巻くアシスタントや編集の女の子たちのドタバタギャグという内容。この内容だけ聞くといかにもクソアニメという感じで、絵やキャラデザも個人的にあまりいい印象を受けず、正直全く期待していなかったのだが素直に爆笑できる良作であった。内容は想像通りひどく下品なギャグだが、想像以上に笑える。それも主人公の声優を務める松岡禎丞の演技の素晴らしさによるところが大きい。彼の「今どっから声出したんだよ」という変な声だけで爆笑できる。実際内容は毎回同じようなギャグの繰り返しで単調なのだが、15分という長さもちょうど飽きない程よい尺で、安定して楽しむことが出来た。最終回のくだらないラストもこの作品らしくてよくやってくれたという感じである。またこんな内容でありながらあまりエロ展開や安易なラッキースケベはなく、最後まで幼稚な下ネタで押し切ったところはかなり好印象である。惜しいのはキャラがあまり魅力的でないことか。足須さんやみはりちゃんなど全体的には悪くないのだが、どうもパッとしない印象を受ける(好みの問題ともいえるが)。ずば抜けた面白さこそないが、B級なノリのアニメとしては文句なく最高といえる良作であった。


◆蟲師 続章 9.8/10.0


2005年〜2006年に放送された第1期から8年を経て再びアニメ化された第二期。原作6巻以降から選ばれたエピソードがアニメ化されている。分割2クールなので現時点ではまだ終了していないが、ここでは1クール分をレビューする。実は筆者はこの作品を気になりつつ見たことがなく、原作も1期も通っていないのだが、一話完結で前編視聴が不要ということなので見てみたら驚いた。あまりにも凄まじいクオリティである。映画並に美しい作画と音響で、相当なこだわりと苦労が素人にも伝わってくる。実際に作画に手書きを多用したり、ガンマイクを使って音を録ったりと、「そんなところまで…」という細部へのこだわりを「蟲語」という座談会のような特別編にてスタッフが語っていた。劇中の音楽も民族楽器を使って極めて自然に「鳴って」おり、世界観の構築においては他のTVアニメが足元にも及ばないレベルの1級品である。それでいて「大人向けの昔話」のような脚本も素晴らしい。目立って大きな展開もなく、淡々としている上に似たような話も多いので単調に感じる人もいるだろうが、各話非常に丁寧に話が作られているしあくまで「作風」といってしまえる些細な問題である。話が終わり、ナレーションからエンディングに行く流れで毎回その美しさにため息が漏れる。二話「囀る貝」を見た時点で「これはとんでもないアニメだ」と実感したが三話「雪の下」が完全にそれを越えてくる内容だったのでこのアニメの底の見えなさに戦慄したものである(3話は完全に泣かされてしまった)。1期を観ていないので比較することは出来ない(評判では1期のほうが良いという意見も多い)が、これほどまで完成された世界観を持つアニメを他に知らない。日本が誇るべきアニメーションである。


◆ラブライブ!2nd season 8.7/10.0


人気アイドルアニメの第2期。1期時点ではそこまでだった自分も、2期が始まるやいなや気が狂ったようにこの作品にハマってしまい、正直客観的なレビューは難しいのだが努力する。1期はアイドルアニメと見せかけて実際は学園青春モノで、廃校を免れるためスクールアイドルを始める9人の少女の友情や成長が描かれていた(詳しいことは2013年冬アニメレビューを参照して欲しい)。続編となる2期は、1期で叶わなかった「ラブライブ」というスクールアイドルの大会への出場と、3年生の卒業に焦点が当てられた内容となっている。作画など1期より少しクオリティに進化が見られるが、相変わらず脚本は色々残念な部分も多く、ご都合主義で雑な展開がところどころに垣間見える。むしろ2期はどうでもいいエピソードもかなり多く、1期のほうが芯が通っていて脚本は安定していたようにも感じるのだが、1期を上回る感動と興奮が2期にはある。この「冷静に見ると雑な脚本なのに最終的に感動してしまう」というのはこのアニメ最大の武器であろう。そう思わせられるのはキャラの魅力と個性を丁寧に描いていることと、微妙な脚本を感動的なものに変身させる演出の素晴らしさによるところが大きい。1期は基本的に話が次回へと繋がるストーリー性の強いものだったのに対し、2期前半はキャラ一人一人に焦点を当てたエピソードもあり、人物へより移入できる(特に凛ちゃんに焦点を当てた5話は文句なしに素晴らしい回であった)。また、「snow halation」を歌う9話は、脚本は粗末でありながら胸が熱くなる演出にまんまと大号泣してしまった。このシーンは、歌と踊りの映像だけでここまで人を惹きつけることができるのかと驚愕するほど素晴らしい。4年前の楽曲で一番の名曲と言われるこの曲を1期で使わず2期9話という最高のタイミングまで待って起用したのも熱く、8話からの引きも含めてリアルタイムで見ていて心から興奮した。3年生の卒業とグループの存続に焦点を当てる後半は毎週泣かされてしまうほどで、特に11話は放送時にネット上でもかなり話題になるほどの神回であった。卒業をからめた展開から「けいおん!!」の後半を連想する人も多かったようである。とはいえ実際1期からのファン向けの内容であり、いかにも泣かせに来る展開などが安っぽいと言われれば正直否定は出来ないのだが、自分のような廃人を多く生み出すほど力のある作品であることは間違いない。2期からの新曲も非常に素晴らしく、古い曲もところどころに使用したりと楽曲ファンにも嬉しい内容で、やはり楽曲の良さもこの作品の大きな魅力である。最後は続きを匂わせる終わり方から劇場版製作決定のアナウンスで幕を閉じたが、劇場版には不安も感じつつファンとしては素直に楽しみである。


アニメレビュー点数まとめ→こちら

2013年アニメレビュー→こちら

2014年冬アニメレビュー→こちら
| すなっふ | 2014年アニメレビュー | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | - | - | - | - |









url: http://rinmuki.jugem.jp/trackback/249