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author:すなっふ

田舎者から東京都民になりました。
「unsnuff」という名義で、ソロで音楽活動をしています。
が、音楽活動の宣伝はTumblrに移行しましたので、このブログでは音楽活動に関係のない内容(好きな音楽や映画のレビューなど)についてゆるりと書いていきたいです。

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【CDレビュー】相対性理論『正しい相対性理論』
2011年発表。オリジナルアルバムを3枚リリースし、デビューからわずかな期間で驚異の存在感を身につけたバンド相対性理論が新たに発表したのは、「正しい相対性理論」というどこか挑戦的なタイトルをつけられたリミックスアルバムである。

このアルバムのために書き下ろされた3曲の新曲と、今までの楽曲のリミックスが収録されたこのアルバムには、大友良英、Cornelius、坂本龍一、鈴木慶一、スチャダラパー、SPANK HAPPY[菊地成孔]、Buffalo Daughter、Arto Lindsay、Fennesz、MatthewHerbertと、非常に豪華な面々が参加している。
しかし曲名は記号のように暗号化されており、「QJPCAM」「QSMJAF」というように、新曲も含めすべて謎めいたタイトルになっている。相対性理論のクレジットも「STSR」と省略されており、曲名を見ただけではどれがどの曲で、誰のリミックスなのかわかったものではない。非常に不便でわかりにくいが、その確信犯的なひねくれ方もまた相対性理論らしさともいえる。

リミックスは豪華なメンツがそれぞれ自分の分野を生かしたアレンジを施しており、幅広い音を鳴らしているが、アルバム全体を通して電子音楽、ノイズ、ジャズといったジャンルを包括した前衛的かつダウナーな雰囲気が統一されているように感じる。
大友良英による「QGKGAO」が原曲は不明だが静かに朗読とノイズが交錯する非常に前衛的な曲だし、Buffalo Daughterによる「QSSGAB」は「元素紀行」をもとに、狂ったドラム、朗読、チェンバロによるクラシカルな音などがめまぐるしく展開する非常にアヴァンギャルドな曲だ。坂本龍一による「ミスパラレルワールド」のリミックス「QMSMAS」は、まさに坂本龍一というような、静かなピアノが美しい不協和音を響かせる。これらのように、全体的に実験性の漂うリミックスアルバムであると感じる。

個人的にはFenneszの「四角革命」リミックス「QSMJAF」がお気に入りで、優しい電子ノイズが包み込むように響き、四角革命の淡々としたメロディによって昂揚していく感覚がたまらない。また、SPANK HAPPYによる「(恋は)百年戦争」のリミックスもクラブジャズのようなアダルトな雰囲気が見事にハマっていて心地良い。

また、新曲3曲もそれぞれ全く違う顔があって面白い。アルバムの始まりを務める「Q/P」はやくしまるえつこの冷めたラップ調のボーカルが特徴的なファンクのような曲で、「Q+Q」は昔のアイドル歌謡のような優しいメロディとシンプルさを持った一曲。そしてアルバム最後を飾る「(1+1)」はアコースティックギターとビートが絡み合うクールな一曲で、これらの曲もまた新たな相対性理論の一面をのぞかせている。

リミックスアルバムとは本来、原曲を知っているファンがその変化を楽しむためのものであり、このアルバムも例外ではなくそういった娯楽性の元に聴かれるべきだと思うが、このアルバムは従来のリミックスアルバムに比べ統一感や世界観など、作品たる要素も強く持ち合わせているように思う。
私がこのアルバムを聴いて一番驚いたのは、それほどまでに相対性理論のサウンド、やくしまるえつこのボーカルが、このような電子音楽やノイズといった方向性と相性が良いということだ。バンドとしてのポップな一面を持ちながら、前衛的な方面でも巨匠に支持されこのような世界観を作り出す、そのメロディと歌声の万能さに相対性理論の隠された才能を感じずにはいられない。この二面性こそ、相対性理論が新時代のポップアイコンとなりつつある理由であり武器なのだと改めて気づかされた。
| すなっふ | - | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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kizuki (2011/05/18 11:29 PM)
真部さんには2回会ったことあるぜ。
へっへー。
____snuff (2011/05/19 12:19 AM)
なにー!うらやま!









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