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author:すなっふ

田舎者から東京都民になりました。
「unsnuff」という名義で、ソロで音楽活動をしています。
が、音楽活動の宣伝はTumblrに移行しましたので、このブログでは音楽活動に関係のない内容(好きな音楽や映画のレビューなど)についてゆるりと書いていきたいです。

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楽園追放-Expelled from Paradise-


劇場アニメ作品「楽園追放-Expelled from Paradise-」を見てきたのでそのレビューを。
東映アニメーションとニトロプラスの合作で、水島精二監督、虚淵玄脚本によるオリジナル作品。音楽はCOALTAR OF THE DEEPERSのNARASAKIが担当している。

舞台は人類のほとんどが肉体を捨て電脳化された世界。その電脳世界が、もはや旧文明と化した地上からのハッキングを受け、電脳世界の捜査官である主人公・アンジェラが仮の肉体を得て、旧人類である地上の捜査官・ディンゴとともにハッカーの謎を追うというストーリー。

あらすじだけを見るとよくある電脳世界モノという感じだが、設定がしっかりと作りこまれており、その洗練されたディストピアな世界観だけでもそそられるものがある。専門用語の多い複雑な設定も非常にわかりやすく且つ自然にストーリー中語られるのでSFファン以外でも十分に入り込める内容だ。

ただ、SFファンでない自分からしても既視感のある内容であり、話としての斬新さはほぼ皆無と言っていいだろうが、この作品はひたすらに「王道」であり「直球」。いわば「エンターテイメント」に振り切った作品であるといえる。
ディストピア的な世界を舞台に、「肉体の必要性」や「本当の自由・幸福とは」というテーマを扱いながらも、哲学的な作風には一切持っていかず、展開の熱さ、バトルシーンの迫力でひたすら視聴者をたぎらせてくれる。ご都合主義な展開も正直かなり多いのだが、むしろその無理矢理な展開の塩梅がちょうどよく、徹底して「娯楽性」に長けた秀逸なシナリオである。そういった意味では「ハリウッド映画」のノリに近いといえるかもしれない。

前半は世界観についての説明的な展開が続きどうしても退屈だが、話が動き出す中盤、バトルシーンが描かれる終盤は非常に熱く、特にロボットによる戦闘シーンの迫力、スピード感は想像をはるかに上回るクオリティで大興奮。是非映画館で体験してほしいものだ。
また主人公・アンジェラも想像以上に可愛い。有能さとほっとけない幼さのバランスが見事なキャラクターであり、それを表現する声優・釘宮理恵のキャスティングもこれ以上ないベストのものだ。

しかし押井作品ファンや肥えたSFファンにとっては、言ってしまえば安っぽい内容ではあるだろう。個人的にも、あくまで娯楽に振り切った作品である上、キャラクターにもあまり移入できる作品ではないので、視聴中はひたすら熱く盛り上がるのだが、後にはあまり残らない作品であると感じた。難しく考えない人なら楽しめるだろうが、脚本に深みや完璧さを求めてしまうタイプの人にはあまりオススメできない。冷静に考えるとツッコミどころは多い。

個人的には難しく考えず、シンプルに楽しめる最高の娯楽映画であった。エンターテイメントとしてはこれ以上ない完成度、シナリオも映像も最高峰で、まさに「劇場アニメ」を見た!!という圧倒的な満足感を得ることが出来た。そういう意味でも是非、映画館で堪能してほしい作品である。
| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
【映画レビュー】カッコーの巣の上で
一時期「映画素人の俺が名作映画を見るシリーズ」的なものをやっていましたが、飽きてしまったので普通に見たい映画を見ました。とはいえこの作品も歴史的名作と名高い映画なのですが。1975年発表、「カッコーの巣の上で」の感想を書きたいと思います。


結論から言って僕はこの映画がとても好きです。自分の中でも本当に特別で大好きな作品となりました。しかし、ストレートに、誰が見ても面白い作品ではないなと思いました。嫌いな人は本当に嫌いな作品だろうし、つまらないという意見にも納得できる内容だったので、この映画が数々の賞を受賞し、海外のメディアでも大絶賛されるほど手放しに「名作」と呼ばれているのはなんだか不思議な感じがしました。

この映画は精神病棟に入院することとなった主人公マクマーフィが、病院の規則に反抗し脱走を企てるという物語です。一見この映画は、冷徹で悪徳な精神病棟のやり方に対し、それに反抗し仲間との絆を深めながら自由を求める主人公という、社会問題を風刺しつつ正義VS悪という構図で描かれているように見えます。もちろんそれで間違っていません。しかし完全にその目で見てしまうと、あまりにもラストシーンが救われなさすぎるため、最後にスッキリとしない、絶望を感じる人も多いと思います。恐らくこのラストは最も意見が分かれる部分だと思います。

ただこの映画では、はっきりと正義VS悪という構図を描いていません。あくまで精神病棟は善意として患者を統制しており、主人公は刑務所から強制労働を逃れるため精神病のフリをした、ずる賢く悪いヤツです。仲間から愛されるイイヤツですが、映画ではきちんとこのキャラクターの嫌な部分も徹底して描いています。そのため完全に主人公に肩入れできる内容でもない、と僕は感じました。
だからこそ僕はこのラストシーン、つまりマクマーフィでなくチーフが去っていく、絶望の中の小さな希望を描いたラストには、何度噛んでも味が消えないほどの深みを感じるのです。

もしこの映画の主人公が全く非のない人物で、精神病棟が完全悪で、最後に見事に脱出して終了だったら、「ショーシャンクの空に」のような爽快感のある物語になっていたのに、見る人によって様々捉えられるキャラクター設定・構図、そしてこのラストは、はじめに「嫌いな人は嫌い」といったように好きと嫌いの分かれる内容にも思えました。しかしその両面性・完全に感情移入できるタイプの主人公ではないからこそ、ラストシーンに色んな感情が複雑に入り混じる深みがあるのだと思います。

と、いろいろ書きましたがなんだかんだで僕はマクマーフィにはかなり肩入れしていたし愛せるキャラクターでした。だからこそラストシーンは「ええええこれで終わりなの」と動揺しました。冷静になって良さを痛感できましたが、「えええええ」と思ったからこそ嫌いという意見も理解できます。

また、単純に良いシーンが多いです。バスケットに魚釣り、脱走前夜のパーティ。家でダラっと垂れ流すのにも向いてそうな作品だと思いました。

そしてこの映画のジャック・ニコルソンの演技は英『Total Film』誌「映画史に残る演技ベスト200」のなんと第一位に選ばれてるそうです、1位はすごい!確かに演技は映画をあまりみない僕からしても凄いと思えるもので、特に脱走当日のパーティで主人公マックが眠りに落ちるまでの表情を長い尺でとらえたシーンは、その表情の絶妙な変化で本当に様々な感情が見えてくる素晴らしい演技だったと思います。この映画で特に印象的なシーンでした。

お気に入りの映画がまた一つ増えた、と胸を張って言える最高の映画でした。
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バタフライ・エフェクト

今まで生きてきて50本も映画を見たかわからないような映画素人がいまさら有名な名作映画を観るシリーズ第4弾(シリーズ名毎回適当です)。

今回は「バタフライ・エフェクト」です。

これもまた色んな方に薦められた作品ですし、自分でもよく耳にする映画だったので、見てみることにしました。
ドラマ→ドラマ→アクションときて、第四弾はミステリー映画です。

しかしこの映画、さすがみんな絶賛するだけありますね、めちゃくちゃ面白かったです。
先が読めない展開、次々巻き起こる謎、収束する伏線…まったく目が離せず、完全に物語の展開に釘付けになりました。全編緊張感の絶えない展開で、息をつく暇がない。ミステリー映画ならではの面白さをこれでもかと味わった気分です。

ものすごく綿密に練られた脚本で、すべての謎がパズルのように解き明かされていくストーリーは、その完成度だけで感動を覚えるほどですが、これがまた「愛の物語」として着地している点もこの映画の評価に欠かせないポイントなのでしょう。エンディングの切なさが、この映画を見終えた後に絶大な余韻を与えてくれます。

ミステリー映画として圧倒的な脚本の完成度を誇りながらも、愛する人や家族を救うために何度も人生をやり直すというドラマティックな物語性。もはやまるで欠点のない最強の映画のように思いました。そりゃ人気あるわ。

この映画は続編も出ているようですが、最初でここまで既に完成されていると続編はコケている気しかしません…どうなんでしょうか。気が向いたら見てみます。

そしてこの映画も劇場公開版とディレクターズカット版が存在するようで…何なの?洋画ってみんなそうなの??
今回も例によって何も考えずにレンタルして劇場公開版を見ました。
なんでもディレクターズカット版はもともと原案としてあったもので、劇場公開版と全く違う結末を迎えるものなのですが、あまりにも重たい内容のため劇場公開のためにエンディングを変えたようです。
非常に気になったのでネットの力を駆使し、ディレクターズカット版のラストシーンも観ました。
原案だけあってディレクターズカット版の方が物語の整合性もとれており、脚本としての完成度が高いように思えました。すごい!!となる終わり方。だけど、確かにこれはあまりにも救いがない…。
これもまた好みが分かれるようですが僕は劇場公開版の、愛の物語としての切ない終わり方の方が好きです。

またここからは余談ですが、この映画は恐らく「シュタインズ・ゲート」というアニメ(原作はゲームなのですが僕はアニメしか観ていないのでここではアニメとさせてください)の元ネタとなった作品なのでしょう。すごく好きなアニメなのですが、内容がそっくり、エンディングもかなり似ています。パクリというよりオマージュなのでしょう。調べたところゲーム版のオープニングはカオス理論の解説から始まるという、この映画と全く同じ始まり方をするようですし。

なぜわざわざこのアニメの名前を出したかというと、僕が借りたこの映画のDVDには「没エンディングカット」というオマケがついており、監督の解説とともに没パターンのエンディングが収録されているのですが、この内のひとつがシュタインズ・ゲートのエンディングと完全に全く一緒だったのでちょっと面白かったのです。

シュタインズ・ゲートと全く同じ終わり方をする没エンディングは監督いわく「この終わり方はありえない」と言っています。確かにバタフライ・エフェクトにこの終わり方はありえません。
しかしシュタインズ・ゲートではバタフライ・エフェクトと微妙に物語の目的が違うので、この没の終わり方で全然OK、とてもいいエンディングとなっています。

こうして見ると、シュタインズ・ゲートが、バタフライ・エフェクトで叶えられなかったハッピーエンドを叶えているような気がして(間違いなく考えすぎですが)面白いなあと超個人的に思ったのでここに書かせてもらいました。非常にどうでも良い話を最後にしてしまいすみません。

こういう頭をつかうミステリー映画も観ていて刺激的で良いなあと思いました。

しかし次はちょっと何も考えずに楽しめるものにしようと思い
有名なミュージカル映画「雨に唄えば」を予定しています。

僕が飽きるまで良ければこのシリーズにお付き合いください。

| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
LEON

今まで生きてきて50本も映画見たことあるかなレベルの映画素人が今更ながら超有名な作品を観るシリーズ第3弾、今回は「レオン」です。

ジャン・レノとナタリー・ポートマン主演のこの映画、これもまた非常に有名かつ名作と名高いですね。スティングの「Shape of my Heart」が主題歌なことでも有名…のようですが僕は全く知らなかったのでスティングが流れたときはイントロだけでテンション上がりました。映画好きの友人から大推薦されたこともあり、今回鑑賞に至りました。

そしてこの映画もまた、完全版と劇場版があるみたいですね…。また何もわからず借りてきてしまったので、僕が見たのは劇場公開版でした。完全版は20分ほどカットが追加されているくらいなので大きく違いはしませんが今後は気をつけたいと思います…。

このブログのシリーズ第一弾「ショーシャンクの空に」、第二弾「ニュー・シネマ・パラダイス」がどちらも素晴らしかったので、「このままだと見る映画全部絶賛する感じになりそうだな…全部名作だしな…」と思って居たのも束の間、第三弾のこの作品、僕には非常にガッカリでした。何が面白いのか、全然理解できませんでした。

さらっと作品を説明すると、殺し屋ながらも純粋な気持ちを持つ孤独な男レオンと、家族を殺され「自分を殺し屋にしてほしい」とレオンについていく少女マチルダの、その奇妙な関係と愛を描きつつバイオレンスな展開を見せるアクション映画…といったところでしょうか。
ハードボイルドなアクション映画でありながらも純愛を描く独特の世界観がこの映画の魅力のようではあります。

しかし僕が気に入らなかった理由は、「アクションとしてもヒューマン・ドラマとしても中途半端」だと感じた点です。
殺し屋の映画なので勿論ドンパチかますシーンが有りますが、アクション映画にしては地味、ヒューマンドラマにしてはご都合主義で派手すぎるという印象でした。現実的に考えてありえないような派手なアクションは、アクション映画なら許せるんだけど逆にアクション映画だとしたら物足りないという、非常に振り切らないものでした。

それでいてレオンとマチルダが次第に打ち解けていく描写があまりにも軽薄に感じました。本編で描かれているのはマチルダが世間知らずのわがままでレオンを振り回しているものばかりなのに、急に「君に生きる意味を教えられた」とか言い出すレオンもわけわからない(このシーンで唐突にお涙頂戴なムードになるのもしらける)し、自分のせいでとんでもないことになっているのに最後まで被害者顔してるマチルダには正直腹が立つほどでした。ラストシーンの「もう安心よレオン」みたいな台詞にはさすがにドン引き、さらにトドメをさされたような気持ちでした。
心が打ち解けていくシーンも勿論ありましたが、わかりにくいというよりは軽薄だと僕は思いました。僕の読解力の問題でしょうか。

アクションを描くか純愛を描くか、どちらかに振り切る、もしくはもう少し良いバランスがあったのでは?と考えてしまいます。

完全版ではもう少し描写が足されているようですが、その追加シーンだけで僕のこの感想が覆るとは思えません…。機会があれば観てみようと思いますが、ひとまずこの映画にはガッカリしました。

そもそもレオンという主人公の設定(観葉植物しか友達がいない凄腕の殺し屋で冷徹に仕事をこなすがその一方ではとても純粋で子供のようにミュージカル映画を楽しむ等)が、第一印象として「漫画のキャラみたいだな」と思ってしまったことが、物語に入り込めなかった原因とも言えるかもしれません。

しかし言い訳のようですが、映画を見慣れていないせいで「じゃあどうだったら自分は満足したのか」と聞かれるとわかりません。
世間的には感動したとの声が非常に高い作品ですが、僕は全く感動できませんでした。この差異を単に「好みの違い」と納得することが出来ないので、ものすごーくモヤモヤしています。
この作品が大好きな人に論破されてみたいものですね。熱く語ってくれる方を募集しています。


次回は「バタフライ・エフェクト」を予定しています。
実はこの映画もう観てしまったのですが感想は後ほど。

| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ニュー・シネマ・パラダイス
今まで生きてて映画を50本も観ていない映画素人が超有名な名作映画を今更観るシリーズ第二弾。
前回の「ショーシャンクの空に」に引き続き、今回は「ニュー・シネマ・パラダイス」です。
こちらもまた、「名作映画ランキング」などの上位に必ず名前が上がる映画ですね。

感想の前にこの映画、どうやら「劇場公開版」と「完全版」があるようで、僕が見たのは「劇場公開版」というものだったようです。
なんでも完全版は劇場公開当時にはカットされていたシーンを1時間近くも追加したもので、2002年に公開されたそう。

僕はそんなことを全く知らずに鑑賞し、観終わった後に調べてわかったことなので、はじめは完全版じゃなかったことにガッカリしました。
しかしレビューなどを観てみると完全版は賛否両論あり、
「完全版こそがこの作品の真の物語」だという人もいれば
「完全版は冗長である」というひともいました。wikipediaにも書いていますがシーンを増やしたことにより作品の主題そのものが変わるため、どちらが真のオリジナルといえるかは微妙なラインのようです。

というわけで、僕が見たのは完全版ではありませんが、この「劇場公開版」もまたひとつのオリジナルであるとし、このバージョンの純粋な感想を述べたいと思います。


まず結論から言って、文句なしに面白かったです。感動したし、少し泣きました。みんなが名作ということにとても納得できる内容だったと思います。

前回見た「ショーシャンクの空に」も非常に良かったのですが、とてもわかりやすくメデタシメデタシ!って感じだったことに物足りなさを感じていました。
しかしこの映画は描かれすぎない感動があり、「あざとさ」を感じなかったので、相当感性がひねくれた僕でも純粋に感動できるものだったと思います。

イタリア映画を観るのは恐らく初めてなので、最初はノリの違いにも戸惑ったし、時代背景や設定などを読み解くのに少し苦労しました。全編通して説明的な描写が少ない作品であったため、物語に共感したり、入り込むことが出来るのか不安でしたが、全くの杞憂でした。
時代も舞台も自分とかけ離れていようと人物の喜びや悲しみを自分のもののように感じ取れるのは、演者たちの表情の豊かさにあるように感じました。
物語自体は淡々とし、派手な展開や動きのない映画でありながら、人物の表情一つ一つに事細かく感情が書き込まれており、いつの間にか物語に入り込んでいるようでした。
特に主人公トトの笑顔といったら!幼少期・青年期・中年期と、もちろんすべて違う役者が演じていますが、笑顔の無邪気さがずっと一貫されているのは凄い。本当に一人の男の子の人生を見たような気分でした。

ラストシーンは世間でも評価されている通り本当に素晴らしいですね。
アルフレードが主人公トトに対して異常に厳しすぎると感じましたが、このラストシーンに全て救われた気がします(完全版ではアルフレードの厳しさの部分がさらに描かれているようですね)
ラストシーンの主人公の、目をうるませながらの笑顔は、子供の頃の映画を純粋に楽しむ心を思い出したことと、亡くなったアルフレードの優しさに触れたこと、その二つの感情を表現するのにこの上ない笑顔だったように思います。
村を出て映画監督として成功した反面、村を捨てて本当の愛に触れられず、全てが変わってしまった。そのどちらが正しかったのかという葛藤を抱えたまま、全てを忘れさせるようなラストシーンは最高という他ないです。

そして有名な音楽ですが、やはりこの名作にふさわしい名曲たちです。映画音楽とはこうでなくっちゃと、映画素人ながらに思いました。音楽による高揚感と感動が、感動の物語と美しく並走していました。

賛否両論ある完全版も気になるところです。僕の好みで言えば、映画にかぎらず「薄味」を好むもので、恐らくこの劇場公開版の語りすぎない感じのほうが好きな気がするのですが、素晴らしい作品だったのでいつかまた観るときは「完全版」でこの物語に触れてみたいと思っています。


長々とした感想を読んでいただき有難う御座いました。
次回は「レオン」を予定しています。
| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ショーシャンクの空に
生涯で観た映画が50本もあるかな?というくらい映画を見ない僕ですが、忙しさがひとまず落ち着いた今こそ、今まで観ていなかった、名作と名高い有名映画を観まくろうと思い、その第一弾として観たのが「ショーシャンクの空に」です。

「名作映画ランキング」みたいなものがあると大体トップに名前があるほど評価されているこの映画。ミスチルの歌詞に出てくることもあり気になっていました。

感想を以下に書きますが、みんなが参考にできるようなレビューではなくあくまで映画ド素人の超個人的感想であることをあらかじめご了承ください。


結論から言うととても面白かったです。

簡単にあらすじを書くと、主人公が冤罪で終身刑になってしまい、暴力とワイロが平然と横行する最悪の刑務所にブチ込まれるも、そこで仲間との絆を深め最後には脱獄と刑務所への復讐を図る話といった感じ。

嫌な奴が痛い目を見て、どんなに辛くても希望を捨てなかった主人公が夢を叶える爽快なラスト。悪い奴が負けて正しい奴が勝つ。とても痛快で単純に良いものを見た、と思えます。

しかし、世間の評を見ると「この映画に人生を教わった」「何度観ても泣ける」というものばかりで、それには「???」となってしまいます。泣ける映画かな?これ?

そもそもこの映画には気になる点が二つありました。

それはトミーという囚人(ちょー良い奴)があまりにも救われない点、そしてラストはメデタシメデタシって感じで終わってるけど冷静に考えると主人公が不正な金で夢を叶える重罪人となってることに全く触れない点です。

とはいえそこに文句をつけるつもりはありません。トミーには確かにもう少し救いが欲しかったけれど、ラストこれ主人公重罪やんけという点に関しては、この物語を痛快な脱獄ストーリーとして見れば特に気になりません。

しかしこういう点がありながらこの映画が「希望を教えてくれる超名作」という風に評価されていることには疑問を抱かずにはいられません。

確かに「必死に生きる」というテーマが作品全体にありましたが、この映画はテーマ性よりも、個性的なキャラクターやストーリーの痛快さに見所があるように感じたので、世間の評価と自分の感想の相違に戸惑ってしまいました。

また、ここから先は完全に好みの問題になってしまいますが、あまりにも優等生すぎる内容に物足りなさを少し感じました。
誰が観ても満足できるように全て綺麗にまとめられている感じ。
もちろんそういう映画もあって然るべきですし、実際この作品はこれで良かったと思います。あくまで僕の好みの話ですので。
しかし、「名作映画No.1」と呼ばれる作品が、こうもスッキリした映画だったことに、若干肩透かしを食らった気分でした。


と、ひたすらに捻くれた感想を書いてしまいましたが、
なんだかんだいって、140分という長さを全く感じさせず物語にのめり込んでしまう、とっても面白い映画です。
仲間たちのキャラクターも最高だし、主人公アンディーとレッドの友情に心打たれました。
ひとつひとつのシーンも印象的で素敵なものばかり。


ひさしぶりに洋画を観たらとても面白かったのでもっと観たい気持ちでいっぱいです。
次回は「ニュー・シネマ・パラダイス」を観ようと思っていますが、そのときはまた感想を書きたいと思います。

なにかオススメがあったら教えて下さい。冒頭で述べた通り観た映画の数が極端に少ないので、あなたのおすすめの映画を僕はきっと見ていません。お待ちしています。
| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
【映画レビュー】エンディングノート
映画のカテゴリーでブログを書くなんて何年ぶりだろうか。

今日は休日を利用して新宿の角川シネマに行ってきた。
もちろんひとりで。

実はいい歳して一人で映画館に行くというのは初めてで
そういう意味でもすごくわくわくした気分で外出した。


見てきたのは「エンディングノート」というドキュメンタリー映画。
久しぶりに簡単なレビューでも書いてみようと思う。


是枝監督がプロデュースした映画で、監督砂田麻美の処女作。
監督の父、砂田知昭が癌の宣告を受け、他界するまでの様子を残した映像をドキュメンタリーという形で編集した映画。

・・・と、ここまできくとなんだかえらく重そうなイメージを思い浮かべる人も多いかもしれない。
しかしこの映画は、「死とは何か」というようなありふれた哲学を問うものではない。

会社命、営業一筋で生きてきた砂田知昭さん、
「段取り」にうるさい彼は癌の宣告を受けても、落ちぶれることなく「エンディングノート」というものをつづり始める
それは遺書よりももっとフランクで、死ぬまでにやっておくこと、そして葬儀や入る墓のこと、遺産のことなど現実的なことも含めた、人生を綺麗に終わらせるためのメモ書きのようなものだった。

映画のタッチも終始ホームビデオのような暖かい雰囲気で進行し、思わず微笑んでしまうようなコミカルな場面も多く見られた。
ハナレグミをはじめとしたミュージシャンたちの音楽もその雰囲気に合い、和やかに、着々と「死」への準備が進んでいく。

しかしもちろん、死が近づくにつれ衰弱は進み、
和やかな雰囲気ばかりでは終われず、終盤は涙を流す家族や本人が多く映され、
悲しみに包まれた展開も訪れる。

それでも「幸せです」と満足して死んでいく砂田さん、
家族に見守られながら召される彼の大往生を描いたこの映画は
心温かく涙を流せるような作品となっている。

家族にうるさく、孫に甘く、そして心の奥で妻を愛している、普通のお父さん、普通の男性の一生。
「誰にでも訪れる最期の物語」というキャッチコピーにあるように、
「自分の最期もこんな感じなのだろうか」と思ってしまうような、ありふれた家族によるありふれた物語で、とても現実的に死を感じる映画だ。

だからこそ、一人の男の一生、そして家族の愛を等身大に感じられる作品であり、
死に逝くことにすら憧れてしまう、そんな映画でもあった。

笑いあり涙あり、なんて言葉では語れない、
愛があり、悲しみがある。
家族や大切な人に会いたくなる、心温まるドキュメンタリーだった。




一人映画も悪くない。
| すなっふ | 映画 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
「サマーウォーズ」シーンカットまとめ
金曜ロードショーで昨日放映された映画「サマーウォーズ」は
細田守監督によるテレビ版特別再編集という名のシーンカットが
大量に行われていました。大人の事情ってやつですね☆
あまりのカットの多さに、初見の人にとってはわけがわからないほど
ひどい出来になっていました。

カットシーンは以下の通り

・甲子園、了平の存在
・夏希が健二に「おばあちゃんに何を言われても調子を合わせてね」という場面
・親戚が集結するシーン。万助が大量にイカを持ってくるなど
・健二が風呂に入る前服を脱ぐシーン
・夏希と侘助の花札。横でルールを覚える健二
・朝。ばあちゃんが朝顔の世話をしたりみんなで朝ご飯作ったりなど
・万作おじさんがばあちゃんの心拍数を携帯でチェックするシーン
・カズマがラブマシーンに敗退した後みんながあの狭いスペースに押し込み夏希が「ごめん、バレちゃった…」というシーン
・キングカズマが負けたことで掲示板的なところで叩かれるシーン
・みんなで歌の練習。侘助は外れて米軍からのオファーを受け取るシーン
・夏希の父親
・一度逮捕された健二が戻ってきたときみんなに「なんで戻ってきたの?」「忘れ物?」と聞かれるシーン
・世間の混乱が直っていく様子
・直美のつまみ食い。「私こんなにおいしいの作れない系〜」
・カズマがいじめられっ子で万助に少林寺を習っていた設定
・液晶よりブラウン管の方が良いというカズマ
・カズマと万助の特訓
・なつきが放心状態で侘助のiPhoneのパスワード画面を見るシーン
・ラブマシーンとの再戦シーンが短縮
・「世界が終わるかもしれない!!」などの掲示板への書き込み
・山下達郎

(間違いや足りない部分も多いかと思います。順番もあいまいです。)


本編115分。テレビ版81分と肉抜き改造も良いところです!
この中でも特に、重要なシーンカットを取り上げてみましょう。


・甲子園、了平の存在
今回一番大きなカットです。
陣内家の親戚に了平という男の子がいて、彼が甲子園に行っているのです。
彼率いる上田高校の甲子園での攻防が、ラブマシーンとの攻防とシンクロしながら進行し最終的に甲子園優勝を果たすという同時進行のサブストーリー的なものがあるのですが、なんと甲子園のシーンをオールカット。
甲子園はおろか、了平君は存在自体を抹消されています。
確かに物語には関係ないのですがそのシンクロのさせ方が面白いところだったり、照れながらインタビューに答える了平が可愛かったり割と大事なシーンなのですが最も大胆なシーンカットだったといえます。
由美おばさんがテレビに熱中するシーンも了平が優勝旗を持って帰るシーンももちろんありません!

・親戚が集結するシーン
このシーンをカットし、いきなり夏希による親戚紹介から入ってしまったので、いきなり全員集合すぎてそれぞれの性格を把握しにくい展開に。

・夏希と侘助の花札
最もカットしてはいけなかったシーン。
夏希が侘助に夢中であるという描写、二人に置いていかれる健二といった関係図がここのシーンカットのせいで希薄に。
また夏希が勝ったら連絡先を聞けるという賭けから侘助の連絡先を知らない伏線にもなっているし何より花札が陣内家伝統の遊びであることが一番よくわかるシーンなのに…。

・万作おじさんがばあちゃんの心拍数チェック
伏 線 消 滅

・キングカズマが負けて掲示板で叩かれる
このとき「ゲームなんだから」と励ます健二に対し、カズマが「ゲームじゃない、スポーツ」と答える。ここにカズマの思い入れが表れているのだが…。
そして「でもやつは違う…やつはゲーム好きだ、僕にはわかる。」という。
この言葉が後に、健二が花札でラブマシーンを誘いこむアイディアを浮かばせるのに…カット。
「やつはゲーム好きだって言ってたよね?」という後の健二のセリフも意味不明に。

・みんなで歌の練習
エンディングでみんなが歌うハッピーバースデーの練習をしているシーン。
これが最後出てくるから感動的なのに…。
そしてここで侘助が米軍からのオファーメールを受けている。
子供に「何見てるの?」と言われ「巨乳の女のひと」って答えたり
「おじさん何してる人?」「忍者」っていうやりとりは結構好きだったんだけど…

・夏希の父親
彼も存在が抹消されている人物の一人です。
母親は「すごい渋滞〜いつそっちに着くかな?」とちゃんと出てきて
その天然キャラっぷりを存分に発揮していましたが
父親が帰れないと電話で話しているシーンがありませんでした。無念!

・カズマと万助の特訓
重要なのはここの会話。
万助が「もうすぐお兄ちゃんになるんだろ?」と特訓中に問いかけ、
「なりたくてなるんじゃないよ…それも妹だなんて…」
と答えるカズマ。しかしここがカットされたため、ラブマシーン再戦に負けた時「母さんを…妹を守れなかった…!」と悔し涙するシーンが希薄に。
ここで初めて実は家族思いであることがわかるというのに…。

・山下達郎
ライジングサンに期待します!!!!!!!!!


こうしてみると重要なシーンすらバシバシとカットされているってわけです。
金曜ロードショーで初めて見て、
展開が急だし感情移入できないという意見をよく見かけましたが
こんなんでキャラに感情移入しろという方が無理ですね!
さあみなさんDVDを借りに行きましょう^^


ちなみに僕は理一さんの謎めいたキャラが好きです。
| すなっふ | 映画 | comments(4) | trackbacks(1) | - | - |
world's end girlfriendが音楽担当「おそいひと」DVD化

イメージ
http://natalie.mu/news/show/id/26766


ついに。この時を待っていた。

我らがworld's end girlfriendが音楽を担当した映画「おそいひと」
ずっと前から気になっていたのにこっちではやってくれなくて
やっとDVD化。2004年の作品だから6年越し。
映画タイトルに合わせて、DVD化もおそいひと…ってことですか?ははは。

「おそいひと」は実際に重度の脳性麻痺を持つ住田雅清が本名で主演した映画で、身体障害者が連続殺人を犯すというセンセーショナルなテーマのため、日本映画界からは封殺され続けてきた問題作。「第5回TOKYO FILMeX 2004」のプレミア上映を含む計14カ国・17映画祭に出品されたことをきっかけに、海外で高い評価を獲得し、監督の柴田剛にはその後さまざまな長編映画のオファーが集まった。

だそうです。

WEGが音楽を担当したといえば「空気人形」が最近まで上映中でしたが
その美しく繊細なサウンドとはまた違った、
狂気的でノイジーな音楽が展開されているようで…。

映画の内容も文句なく面白そうだし

買います。


見たこともない映画のDVDを買うなんて初めてだ。

発売が待ち遠しい・・・!4月2日発売だって。
はやくきて4月!


予告編
http://www.youtube.com/watch?v=h5GHTsnX9ds

やばそうです。

| すなっふ | 映画 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
空気人形



映画「空気人形」を見てきた。

やっと、見た。
だって音楽があの「World's end girlfriend」だよ。

ずっと目をつけてきて、やっと見れた。
今ものすごい話題の映画なのでブームに乗ってるみたいであれだけど…
おれはweg目当てだもん!と意味のない主張をしてみる。

感想は、単刀直入に「見てよかった」です。

しかし久しぶりに重い映画を見たなあ、と。
最近クレヨンしんちゃんばっかり見てたから(笑)

心を持ってしまった性欲処理人形の切ない物語。
…とだけ聞くと安っぽい映画のコピーみたいだけど、
とっても悲しく、残酷なのに、どこかやさしくて
綺麗で美しい映画でした。

残酷だけど美しい、というのはまさにworld's end girlfriendの世界観と一致していて、すごく映画の雰囲気に合っていたと思うし、音楽は期待通り。
挿入歌「百年の窒息」がかかったときひとり興奮していた。美しすぎる…

良い映画だったと思う。
でも、期待が大きかったのもあるけどそこまで完璧に賛同できる映画でもないのは事実で。
いろいろ疑問に思ったり納得できない部分も多々。
心の底から絶賛はできない作品かも。

雰囲気はとても綺麗で、やさしくて僕好みだったんですが、
いかんせん物語の方向性が分からず。
よく「考えさせられる」「深い」という評価を見るけど、
そこまで深い映画だとは思えなかった。安易というか。
綺麗すぎるなあと思う部分もあったし、
(オダギリジョーが出てくるシーンはいらなかったなあ…)
あと後半の突然のホラーな展開はやりすぎ感があったし、
うーん、と思うところもしばしば。

まあ好みもあるし期待が大きすぎたせいもあるかな。
考えさせられる映画、という期待があったから。
そういう変な偏見があったせいもあるのかも
何度も言うけど、単純に映画としての雰囲気は好きでした。

実際すごく心に残っています今現在。
余韻はかなりある。それはやはりペ・ドゥナをはじめとする登場人物が生き生きとしていたことにあるんじゃないでしょーか。
ペ・ドゥナは本当に良かった。かわいかった。あのキャラクターはすごく心に残るものがあった。
そう思うとやっぱり良い映画だったんだなあと思います。

重たい映画なのにもう一度見たいと思うのは、
動かなくなってしまったあの人形に、もう一度会いたいと思うからなんでしょう。

人形と同じように、空っぽの心をもった人間たちが
ひとつのまちでぐるぐると繋がっていく。
決して満たされない殻として生きていく。
その様子がリアルに、残酷に、でもどこか優しく描かれている映画です。

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