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author:すなっふ

田舎者から東京都民になりました。
「unsnuff」という名義で、ソロで音楽活動をしています。
が、音楽活動の宣伝はTumblrに移行しましたので、このブログでは音楽活動に関係のない内容(好きな音楽や映画のレビューなど)についてゆるりと書いていきたいです。

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ブログ引越しのお知らせ
思えば7年ほど続いてきたこのブログ「りんごのむきかた」ですが、タイトルはそのままに違う場所へと引越しいたしました

http://unsnuff.hatenablog.com

今後はこちらでよろしくお願いします!
| すなっふ | - | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
楽園追放-Expelled from Paradise-


劇場アニメ作品「楽園追放-Expelled from Paradise-」を見てきたのでそのレビューを。
東映アニメーションとニトロプラスの合作で、水島精二監督、虚淵玄脚本によるオリジナル作品。音楽はCOALTAR OF THE DEEPERSのNARASAKIが担当している。

舞台は人類のほとんどが肉体を捨て電脳化された世界。その電脳世界が、もはや旧文明と化した地上からのハッキングを受け、電脳世界の捜査官である主人公・アンジェラが仮の肉体を得て、旧人類である地上の捜査官・ディンゴとともにハッカーの謎を追うというストーリー。

あらすじだけを見るとよくある電脳世界モノという感じだが、設定がしっかりと作りこまれており、その洗練されたディストピアな世界観だけでもそそられるものがある。専門用語の多い複雑な設定も非常にわかりやすく且つ自然にストーリー中語られるのでSFファン以外でも十分に入り込める内容だ。

ただ、SFファンでない自分からしても既視感のある内容であり、話としての斬新さはほぼ皆無と言っていいだろうが、この作品はひたすらに「王道」であり「直球」。いわば「エンターテイメント」に振り切った作品であるといえる。
ディストピア的な世界を舞台に、「肉体の必要性」や「本当の自由・幸福とは」というテーマを扱いながらも、哲学的な作風には一切持っていかず、展開の熱さ、バトルシーンの迫力でひたすら視聴者をたぎらせてくれる。ご都合主義な展開も正直かなり多いのだが、むしろその無理矢理な展開の塩梅がちょうどよく、徹底して「娯楽性」に長けた秀逸なシナリオである。そういった意味では「ハリウッド映画」のノリに近いといえるかもしれない。

前半は世界観についての説明的な展開が続きどうしても退屈だが、話が動き出す中盤、バトルシーンが描かれる終盤は非常に熱く、特にロボットによる戦闘シーンの迫力、スピード感は想像をはるかに上回るクオリティで大興奮。是非映画館で体験してほしいものだ。
また主人公・アンジェラも想像以上に可愛い。有能さとほっとけない幼さのバランスが見事なキャラクターであり、それを表現する声優・釘宮理恵のキャスティングもこれ以上ないベストのものだ。

しかし押井作品ファンや肥えたSFファンにとっては、言ってしまえば安っぽい内容ではあるだろう。個人的にも、あくまで娯楽に振り切った作品である上、キャラクターにもあまり移入できる作品ではないので、視聴中はひたすら熱く盛り上がるのだが、後にはあまり残らない作品であると感じた。難しく考えない人なら楽しめるだろうが、脚本に深みや完璧さを求めてしまうタイプの人にはあまりオススメできない。冷静に考えるとツッコミどころは多い。

個人的には難しく考えず、シンプルに楽しめる最高の娯楽映画であった。エンターテイメントとしてはこれ以上ない完成度、シナリオも映像も最高峰で、まさに「劇場アニメ」を見た!!という圧倒的な満足感を得ることが出来た。そういう意味でも是非、映画館で堪能してほしい作品である。
| すなっふ | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2014年夏アニメレビュー
◆対象作品
・2014年夏アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…素直に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆アルドノア・ゼロ 8.4/10.0


※分割2期だが、1期分をレビュー
ストーリー原案に虚淵玄、キャラクターデザインに漫画家の志村貴子を迎えた、TROYCAとA-1 Pictures共同制作のオリジナルロボットアニメ。さらに音楽に澤野弘之、主題歌にkalafinaを起用、キャストも今注目の声優たちで固めており、製作陣の豪華さからかなり期待度の高い作品であった。実際内容もかなり面白く、続きの気になる予測不可能な展開で目が離せない。古代文明の超技術が発達した火星と、文明の劣る地球との戦争を描いた王道モノだが、火星側と地球側のダブル主人公を用意し、火星のスーパーロボットに対して地球人のリアルロボットが知恵を駆使して挑んでいくという構図が面白く、熱い。音楽や作画はさすがというべきレベルで全体的にクオリティが高いが、しかしながらどうもモヤモヤする部分が多いのも確かだ。火星人が火星に進出して30年かそこらしか経過していないのに異常なほど地球人を古代人扱いしていたり、火星人が力だけで頭の弱い人ばかりだったりする点が個人的に気になるのだが、他にも細かい部分で気になる点を述べる人が多い。ロケットパンチやラストの合体など、火星ロボの世界観にそぐわない中二っぷりにも違和感を覚える。何よりキャラクターの行動心理が理解できず、人物に移入しづらかったのが一番大きな難点に思う。先の予測できなさがこの作品の魅力ではあるが、キャラクターの突拍子もない行動に「?」となることが多かったのは自分の読解不足なのだろうか。しかし、それを差し引いてもかなりよく出来た作品であった。最終回はかなり批判されているが個人的には2期への引きとして続きが気になる良いラストだったと思う。これからどうなるか全く予想できない2期が楽しみだ。


◆グラスリップ 5.6/10.0


青春アニメでお馴染みといえるほどの地位を確立したP.A.worksによるオリジナルアニメ。名作「true tears」「TARI TARI」製作スタッフによる青春アニメということで放送前の期待は相当なものだったが、良くも悪くも(ほとんどの人にとって悪い意味で)期待を裏切るものとなった。福井県坂井市三国町を舞台に、高校3年の夏休みを過ごす5人の仲良し男女グループの前に、未来の声が聞こえるというイケメンの転校生が現れ、主人公・深水透子にもその声が聞こえ始めるというストーリー。要は平和な仲良しグループに転校生という異物が加えられることで関係がドロドロしていく青春ストーリーなのだが、異次元レベルの理解不能な会話、申し訳程度のファンタジー要素、謎のタイミングで静止画を使う演出などなど、雰囲気の良さ以外は「???」と頭を抱えてしまう部分が圧倒的に多く、中盤からはギャグアニメとして楽しみ始める人も現れるほど、「クソアニメ」の名を欲しいがままにしていた。後半は難解さを増し、最終回とその前の1話は考察サイトが出現するほど意味のわからないものとなった。しかし最終回まで見ると、この作品が「純文学」的な雰囲気を狙っていたことが理解できた。未来の声を聞くというファンタジー要素や、転校生の登場など、それ自体は作品の記号的な味付けにすぎない。中島敦「名人伝」、宮沢賢治「夢十夜」、カミュ「追放と王国」、またエッシャーの絵画「昼と夜」など、作中作の登場に物語性を託し、雰囲気や会話劇の描写に重きを置いている。そういった文学的作風を狙ったと考えるとこのアニメの見え方も変わってくるが、だとしても製作者のオナニー感は拭えない内容である。EDテーマも作品の雰囲気に合っていなかったり、作中にまでデフォルメキャラを登場させる演出があったり色々と半端であった。意欲作だとは思うが、世間的にどうしてもクソアニメのレッテルを貼られてしまった残念なアニメである。


◆月刊少女野崎くん 8.5/10.0


ガンガンONLINEにて連載の4コマ漫画原作。男子高校生にして実は売れっ子の少女漫画家である野崎くんに片想いする佐倉千代が、告白したつもりがアシスタントになってしまうことから始まるギャグアニメである。この二人の他にもたくさんの魅力的なキャラクターが登場し、ツッコミ担当の佐倉以外ほとんどがボケキャラというカオスな相関図が野崎くんの描く漫画を中心に出来上がっている。キャラの魅力、テンポの良さ、ギャグの面白さすべてが高水準で、多くの人にオススメできるアニメである。ただ面白さはネタそのものよりもキャラクターの設定のみに集中しているため、どんどん新キャラを出すことに頼りすぎている感じがあり、キャラの関係性やバランスは悪かったように思う。野崎くんがボケ、佐倉がツッコミ、その間に入る御子柴の3人くらいがちょうど良かったが、キャラが増え野崎くんがツッコミに回る等は違和感があった(漫画脳で変な行動に走る野崎くんが、同様に漫画の影響で変な行動をとる後輩・若松にツッコミを入れる等、矛盾があった)。そういう意味で、どちらかというとキャラに萌えられる女性向けの内容といえる。話も1話と最終話は群を抜いて面白かった(最終話は他と比較しても相当良い最終話だった)が、それ以外はマンネリを感じる部分もあった。とはいえ今シーズンの中でもかなり優秀な作品であったし、主題歌はOP、EDともに最高。佐倉の声優は新人ながらバッチリハマっていてとても可愛かった。個人的にも愛せる作品。


◆さばげぶっ! 6.7/10.0


原作は少女漫画雑誌の大手「なかよし」だが、とても「なかよし」連載とは思えない。サバイバルゲーム部に強制的に入部させられた主人公・園川モモカとそれを取り巻く人物によるギャグアニメである。主人公がとんでもなくゲス、かつ他のキャラも強烈で、メタ発言のオンパレードなナレーション、ぶっ飛んでいてなんでもありな展開など、良い意味で「これは酷い」という内容。サバゲーの描写はすべて妄想という設定で血が噴き出しまくるという過激さもあり、女の子が可愛いだけのラノベ的ギャグとは一線を画するものだ。「なかよし」侮りがたし(実際なかよしで連載されていることも本編中ネタにされていた)。ただ正直ギャグの質は低く、「これは酷い」というノリそのものを「くだらなくて好き」になるか「つまらなくて嫌い」となるかで完全に好みが二分しそうである。個人的には全然面白くないと感じながらも、ノリ自体がそこまで嫌いじゃなくなんだかんだ最後まで楽しめた。しかしやはり基本的には全く笑えず寒い話も多かったし、メインキャラは個性的でありながらその特性を全く活かせておらず、そのくせ次々と単発キャラを登場させる等、ギャグとしてはB級のクオリティであった。キャラで笑いをとれていたのは主人公とレズっ娘のうらら、そしてサブキャラのからあげレモン氏くらいだろう(サブキャラなのにからあげレモン氏が一番面白かったし最も存在感があった)。キャラ萌えアニメというわけでは無いのでギャグがつまらないと厳しいだろうが、それでもこのハチャメチャさが嫌いじゃないという人は多かったはず。OPとEDはともに良く、特にEDは今シーズントップクラス。言い忘れていたが本格的なサバゲー要素はもちろん皆無。それが「さばげぶっ!」。


◆残響のテロル 7.3/10.0


ノイタミナにて放送されたオリジナルアニメ。監督に渡辺信一郎、音楽に菅野よう子という「カウボーイビバップ」のコンビにより手掛けられている。人を殺さずに爆弾テロを行う二人のテロリスト「スピンクス」、その仲間になり巻き込まれてしまう女子高生・三島リサ、テロ犯人を追う刑事・柴崎を主役に少しずつ真相が解き明かされていくというストーリー。作画、演出、音楽のクオリティはどれも圧倒的で、特に音楽はアニメBGMというレベルではないほど素晴らしく自分もサントラを何度も愛聴しているほどだ。しかし肝心のストーリーはかなり粗末に感じた。まず、政治家や警察の動きの描写が基本的に甘く非常に幼稚である。普通なら「アニメだしサスペンスアクションだから」と許せるレベルかもしれないが、テロや左翼思想など過激なテーマを扱う以上そこはしっかりしてほしかった。そのせいでどうしても「スタイリッシュテロアニメ」という中二感が滲み出ていたように思う。序盤の謎解きにもかなり無理矢理さを感じていたが、トドメは中盤登場するハイヴというキャラクターである。このキャラが常識ハズレかつ無茶苦茶な戦略で主人公たちテロリストを追い詰めていく展開が一気にこの作品のリアリティを崩壊させた。さらに空港をチェス盤に見立てた頭脳戦など謎解き合戦的展開もゲンナリである。はじめからぶっ飛んだ知能バトルモノと思って見ていればマシだったのだろうか、作品全体の雰囲気からリアルかつシリアスな政治的作品を期待してしまったせいでひどいギャップを感じてしまった。人物の行動心理も描写不足感があり、移入できるのは柴崎くらいだった。後半アテネ計画という真相が明らかになり始めるあたりは面白く、この時点ではまだこの作品にも希望を持っていたが、ラストのヘリ狙撃が何度考えても意味不明すぎて、このせいで個人的に駄作のレッテルを貼らざるを得なくなってしまったのが悲しい。観覧車のシーンなど素晴らしい場面も多く、惜しい作品なだけに残念である。ただ、以上のことが気にならない人も多いだろうし、アニメのクオリティはピカイチなのでそういう人にとっては最高の作品にもなり得るだろう。


◆人生相談テレビアニメーション「人生」 6.4/10.0


ガガガ文庫のライトノベル原作アニメ。「人生」というタイトルからシリアスな作品を想像させるが実際は完全ギャグである。第二新聞部である男主人公・赤松がお悩み相談コーナー設立のため、各分野のプロフェッショナルであるヒロインを集め人生相談に協力してもらうという内容で、寄せられた相談に答えていく形式で話が展開する。が、その内容は非常にしょーもなく、回答もあってないようなもので、相談自体は話の種にしかならない。話そのものも本当にくだらなく、ギャグはテンションと勢いで押し切るくせに不必要なエロが盛りだくさんなあたりはまさに正統派「クソアニメ」といったところである。しかしこのクソさ・B級感をあえて狙っている感じがあり、個人的にもこのノリは嫌いじゃなかった。それでいて男キャラの本妻が一人に絞られ、ハーレム構成でありながらラッキースケベは本妻にしか起こらないという徹底ぶりは評価できる(聞いた話だが原作では全員とハーレムするらしくアニメで改変されているというのも高評価である)。主人公・赤松もはじめは好きになれなかったが、途中から彼のむっつりスケベさに共感できるようになったし、そういう意味で視聴者を投影できる良い主人公といえる。基本的には寒い内容なのだがたまに声を出して笑えるシーンもあり、パロネタも斬新なものばかりで笑えた。しかし耐えられないレベルにつまらない部分も多く(この辺りは好みだと思うが)、後半生徒会との対決展開へ走ったのも微妙。第一新聞部の存在も個人的にとても寒く、もっと第二新聞部をメインに「人生相談」という題材を上手く活かした内容なら良かったのではないかと感じた。後半やっと登場する美術系ヒロインも無理矢理なじませたような違和感で、正直いらない子という感じが否めなかった。だが女の子の可愛さは抜群で、本妻である理系の梨乃がデレる展開なんかは最高にブヒれるし、特に体育会系のいくみは個人的に今シーズントップといっても過言ではないキャラクターだった。


◆スペース☆ダンディ シーズン2 8.1/10.0


監督に渡辺信一郎、音楽に菅野よう子、その他スタッフも『カウボーイビバップ』を手がけたメンバーが多く携わるSFコメディアニメの第2期。1期同様に1話完結で、非常に豪華なアーティストが作品に携わっており、そのクオリティはピカイチ。「研ぎ澄まされた適当、磨き抜かれたいい加減」というコンセプトもそのまま、ハイクオリティながらメタ発言や楽屋オチ、パロディが多用された非常にくだらない内容で展開される。主題歌も1期から変更なく、ブランクも短いので「2期」という感じは薄いが、1期の最大の欠点であった「脚本のつまらなさ」が2期で大きく改善されたように思う。1期は「音楽も作画も演出も全てが素晴らしいのに話がつまらなすぎる」という印象があり、好きな人は好きなノリだろうが個人的には「このくだらなさが良い」という地点まで辿り着かなかった。それでもいくつか面白いと思える「当たり」の話もちらほらあったが、2期ではその「当たり」が格段に増えている。サイケデリックで哲学的な話やトレンディドラマ風の話、ミュージカルなど話のバリエーションも増え、毎回毎回まったく話の表情が違うので、次はどう来るのかという楽しみが1期以上に増した。特殊エンディングもかなり増え、確実にパワーアップしている。特に20話「ロックンロール★ダンディじゃんよ」、22話「同じバカなら踊らにゃ損じゃんよ」は超がつくほど最高で、その中でも22話はスペースダンディのおバカさの完成形、まさにスペースダンディに求めていたものはこれだ!と感動するほど素晴らしかった。しかし、毎回制作スタッフが大きく変わるので話によって好みが分かれるのは当然だとは思うが、どうしても話ごとの「ムラ」はかなり感じた。全く面白いと思えない話もやはりまだいくつか存在したので、毎回一定の面白さがあればもっと良かったのにと思ってしまう。とはいえ1期の頃から思っていたことだが、そのムラさえもこの作品の魅力といってしまえるモノであり、こちらも身構えずにダラっと見る分には最高のアニメといえる。


◆あいまいみー -妄想カタストロフ- 8.0/10.0


正式名は『ちょぼらうにょぽみ劇場第二幕 あいまいみー -妄想カタストロフ-』。一期同様5分枠のアニメで、いまざきいつき監督が編集など大半の作業をひとりで担う低予算作品だが、一期より少しだけ尺が伸びており、作画などのクオリティもかなり上がっている。声優陣も芸人のR藤本など謎のキャストが増え、挿入歌も多く、1期より確実にパワーアップした内容といえる。肝心の中身は相変わらずマジキチさに磨きがかかっており、1期以上に上級者向け、かつ攻撃力が増しているように思う。特に「石運び」「イトウ」は一期の「FX」と並ぶ伝説的なエピソードといえるだろう。1期はいろんなエピソードを部分的に組み合わせて1話を構成していたが、2期は尺が伸びたこともあり原作に忠実にエピソードを再現出来ていたし、原作の大ファンである自分からしても、エピソードの選出が「わかってる」ものばかりであった。演出など含めても原作への愛を感じられる素晴らしいアニメ化である。ただ、スタッフの原作愛が強すぎるが故に、コアなファン以外を突き放す部分もかなり感じられた。特に最終回は(個人的には面白かったが)悪ふざけが過ぎた感すらあった。とはいえもともとが鬼のように人を選ぶ作品なので、むしろよくぞここまでやったともいえる。個人的にはあまりにも好きすぎる作品。このシーズンで一番の毎週の楽しみでとにかく爆笑させてもらった。3期もぜひ。


◆東京喰種 5.9/10.0


週刊ヤングジャンプ連載の漫画原作だが原作は未読。現代の東京を舞台に、人の姿をしながら人を喰らう「喰種(グール)」という種族を描くダークファンタジーで、人とグールのハーフ的存在である主人公を軸に人間とグールの種族戦争が描かれる。人類が新種族に立ち向かう作品はよくあるが、新種族であるグール側を主人公サイドに置く視点は斬新で、元人間である主人公が望まずしてグールとなり両者に理解を示していく構図はとても面白い。1話のつかみは完璧であった。しかし個人的には、最後まで見てかなりイマイチな印象であった。この作品でよく批判されがちなのは終わり方だが、発表こそなかったもののその時点で2期の制作は決定していたようなので、(2期モノだとしてもこの終わり方は酷いが)まだ目をつむるとしよう。問題なのは話が薄っぺらい点である。原作未読者にも伝わる端折り方で、心理描写をおざなりにしているくせに、くどいシーンはとことんくどい演出が鼻につく。深いテーマを扱いながらも結局は強い敵や面白いキャラクターだけで盛り上がり、Cパートでは雰囲気ぶち壊しのオマケ(これは賛否あるだろうが個人的には最低)をやるあたりにも所詮キャラアニメという感じが漂う。最終回は不必要なほど長ったらしい拷問シーンがただただ不快で、今まで大した心理描写もないくせに急なトラウマ設定と問いかけでの覚醒、そこで終了という酷い内容。薄っぺらいプロローグをだらだらやるだけの1クールだったと言っても過言ではない。原作ファンが批判しているのもよく見るので、アニメの構成や演出が完全に劣化だったようである。作画は良い方だが原作の美麗で独特な絵の感じは表現できていないのでは?規制シーンも多すぎて、ここまで画面が規制で真っ黒になるくらいならもう少し見せ方で上手く出来なかったのかと萎えた。正直アニメ化した意味がわからない。褒めるところはほぼ無いのだが、死ぬほどつまらないかと言われるとそこまでではなく、少年漫画的な熱さは所々にあるので、見れないレベルでは決してない。一定以上のクオリティは保たれており、OPとEDも最高峰であった。展開的に二期はもう少し面白くなるのだろうが、制作に恵まれていない作品と言わざるをえないためあまり期待できない。


◆信長協奏曲 8.9/10.0


今シーズン1のダークホース。「のぶながコンツェルト」と読む。「ゲッサン」連載の漫画原作で、フジテレビ開局55周年プロジェクトとしてTVアニメ、実写ドラマ、実写映画の3媒体で同時に企画された。その皮切りとなったアニメは、アニメ制作会社が携わらずフジテレビ局内のCG事業部で直接アニメ制作を行うという異例の作品となっている。ロトスコープとCGを組み合わせた作画は少しのっぺりしていて苦手な人も多いかもしれないが、アニメ全体のクオリティは非常に高い。アニメ制作会社を介していないにも関わらず最高峰の演出で、音楽も素晴らしい。声優陣も凄まじく豪華だが、ただ豪華なだけではなくその実力を最大限に引き出す見事なキャスティングで、演技に感心するシーンも多かった。あらすじは「歴史が苦手でノリが軽い高校生サブローがひょんなことからタイムスリップし、顔がそっくりな織田信長と入れ替わってしまう」というもので、これだけ見るとありがちでとてもつまらなそうだが、実際は「信長を題材にした作品」で一番面白いのでは?と思えるほど秀逸なストーリーであった。タイムスリップして信長と入れ替わるという描写は信じられないほどアッサリで、主人公がタイムスリップした現実と向き合ったり、信長と入れ替わったことを受け入れる描写は一切ない。プロローグとして数分で片付けられ、もう信長となって少し時が経った時点から本編がはじまる。この超速展開の導入にはじめは驚いたが、後から考えるとこの思い切った構成がテンポ良く素晴らしい。現代語を多用するサブローに翻弄される部下たちが、困惑しながらもサブローのカリスマ性と行動力に惹かれ、新しい信長が歴史を切り拓いていく様はとてつもなく痛快で面白い。歴史モノながら決してお堅いことはなくギャグもかなり笑える。ものすごく展開は早いが気にならない上手い見せ方なので、全10話という短さながらつまらない展開が無くすべての話に無駄がない。元信長が明智を名乗る話などは鳥肌が立つほどで、他にも震える展開、泣ける展開も多く、抜群のエンターテイメント性であった。惜しむべくは物語の途中で終わってしまったことだ。半端とはいえ綺麗にまとめたいい終わり方ではあったが、これだけ面白いので完結まで見届けたかった(原作が未完なので仕方ないが)。正直ドラマなんかよりこっちを2クールでしっかりやってくれたら、神アニメと呼べるものになっただろう。薄い望みだが二期を切望する。それほど素晴らしい作品。


◆幕末Rock 7.8/10.0


非常に評価が難しい作品。個人的には数年に一度の大傑作といえる伝説的な作品なのだが、「全話腹筋崩壊」という殺人的な面白さが果たして製作者の意図するところなのか不明なため高得点をつけづらい。原作はPSP発売のアドベンチャー・リズムゲーム。あらすじをあえて引用というかたちで紹介すると、"幕府直属の最高愛獲(トップアイドル)・新選組による“天歌”(へブンズソング)で支配された幕末の世が舞台。幕府の行動に疑問と憤りを感じる志士(ロッカー)達は、“Rock”の力で革命を起こす。"というもので、個人的にはこの時点で爆笑できる。しかし、所謂「クソアニメ」的な面白さを期待して見てみると、テンポも良く、何気に展開も熱く、意外と続きも気になり、アニメとしての娯楽性は非常に高い。結局面白さは爆笑のクソ展開に取られてしまうが、そのクソ展開も実は狙ってやってるのではという疑問がわくほどハイセンスである。狙っているとしたら脚本家を天才と呼ばざるを得ないし、狙わず真面目に作ってるとしても天才と呼ばざるを得ない。「チャージマン研」や「カブトボーグ」を彷彿とさせる衝撃である。さらに、演奏シーンで何故か服が脱げる(この時点でも十分おかしい)のだが、その脱衣アニメーション専用の「パージアニメーター」なる作画スタッフが用意されているなど、ツッコミどころが細部にまで及ぶ徹底ぶりである。最初に述べた通り全話腹筋崩壊レベルの面白さで、話のバリエーションも幅広く全く飽きない。楽曲のクオリティも無駄に高く、キャラクターも愛せる人物ばかりなので、クソアニメとしてはこれ以上無い最高の出来なのだが、やはり「どこまでマジなのかわからない」内容なので評価は難しい。高得点をつけづらいが個人的には伝説的作品として強くプッシュしたい。


◆ハナヤマタ 8.3/10.0


「まんがタイムきららフォワード」連載の漫画原作。所謂「きらら枠」と呼ばれるアニメは大体可愛い女の子の日常ゆるふわアニメという感じだが、この作品も女の子は可愛いながらしっかりストーリーがあり、鎌倉を舞台に「よさこい」に青春を捧げる女子中学生たちの学園青春アニメである。実際話自体はものすごくベタな部活もので、部を結成して部員を集めて大会に出ようとするも多くの障害が…という、言ってしまえば「ラブライブ」に酷似した内容である。空港に走って迎えに行ったり、最後の大舞台にギリギリで間に合うところまでラブライブにそっくりで、ストーリーとしては既視感だらけだが、つくりは非常に丁寧だし、見せ方も上手く全体的に好感が持てる優等生という感触。キャラデザは好みが分かれそうだがとても可愛く、全体的に淡い色彩で統一された作画も非常に良い。特に第一話の、桜が舞う神社で踊りながら背景に花火が上がるシーンなんかは、そのシーンだけで一気に引き込まれる映像美であった。新人声優の初々しさもキャラにハマっており、キャラに深く移入できる。可愛さはそれはもうあざとすぎるほどでやたらとゆりゆりしいのだが、可愛いのだから仕方がない。ギャグも面白いし、ひとつひとつの場面が愛おしいと思えるほどだ。そういった「見せ方」が上手いので、既視感だらけのストーリーもそこまで鼻につかず、素直に楽しむことが出来た。物語終盤の展開もベタではあるがやはり感動的で、ホロリと泣ける。見て損はない内容であるが、やはり優等生止まりという感じは否めず、悪くはないんだけど突出して面白くはないという地味な位置づけとなってしまった。もう少し「よさこい」というものを深く描けたら良かったのだろうが、よさこいという最大のテーマが割とオマケ程度の要素になってしまっていたのが残念である。意外性のある展開もなく予定調和だらけだが、ひねくれずに観たら十分楽しめる作品。そして何よりOP主題歌。EDテーマも素晴らしいが、OPは数年に一度の名曲である。劇中でOPが流れるシーンはことごとく感動的で、楽曲の強さを実感する。原作は未読だがスタッフ愛も感じられ、綺麗にまとまった良作である。


◆ひめゴト 6.7/10.0


「男の娘系ラブコメディ4コマ漫画」原作の5分枠ショートアニメ。その内容は「公式が病気」と言わんばかりの酷いものである(褒めてる)。主人公・有川ひめ(♂)が、家の借金を生徒会に肩代わりしてもらう代わりに、高校生活を女装して過ごし生徒会の犬となってもらうという条件を突き出されるストーリー。これを見ただけでも十分酷さが伝わるだろう(褒めてる)。要は男の娘を題材にしたギャグアニメだが、「男だから許される」と乳首出し放題、その他ひどい下ネタだらけ。パンツごしのもっこり、キャンタマ揺れシーンはノルマのように毎回登場する。登場人物の呼び名も「18禁」「運子(うんこ)」など隙のないひどさ。更には主人公・ひめくん以外にも当然のように男の娘キャラが登場、男装女子まで出てくる始末。もはや誰が男で誰が女かわからず、途中から性別などどうでもよくなってきたらその時点でこの作品に洗脳されてしまった証拠だ。下半身に何がついていようが関係なく、登場する男の娘がみんな可愛い。終盤でひめくんを襲う男たちが放つ「俺たち…目覚めちゃったんだよねぇ!」という台詞が視聴者のすべてを代弁している。ギャグもエピソードもとりたてて面白くはないし合わない人には全く合わないだろうが、個人的にこの酷さがやみつきになり好きだった。無駄に主題歌はOPもEDも良い。良質なB級アニメであった。


◆普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 8.2/10.0


『まんが4コマぱれっと』連載の4コマ漫画原作。千葉県流山市をモデルにした「流川市」を舞台に、タイトルのまんまローカルアイドル、略して「ろこどる」に普通の女子高生が挑戦していくというストーリー。他のアイドル系作品とは違い内容は非常にのんびりゆったりとした日常系という感じだが、ギャラやスポンサーの話など非常にリアルなローカル事情がしっかり描写されており面白い。「魚心くん」というゆるキャラもいい味を出しており、ろこどるの存在が地域で少しずつ認識されていく展開など、見ていて温かい気持ちになれる。「魚心くんソング」「ああ流川」などのテーマソングもローカル感がリアルで、「流川市」という場所が(モデルがあるとはいえ)本当に存在しているような気分になる。登場人物は全く個性がないキャラクターばかりだがそれさえもローカルっぽくて良い。特に主人公・なにゃこはカリスマ性もなく、タイトル通り普通の女子高生で、声優も新人でたどたどしい感じだが、それ故にみんなに愛されるという部分をきちんと本編でも描いていて、実際にとても愛せる主人公を作り上げているのは素晴らしい。物語はとくに毒も盛り上がりもなく平和で、百合要素がやけに強い萌え豚ホイホイな作風だが、ここで特筆したいのは最終回である。「流川ガールズ」なるろこどるユニットの新曲を、散々引っ張って最終回、ろこどるの大会にてやっとお披露目するのだが、この「流川ガールズソング」という楽曲がとにかく素晴らしい。単純に楽曲の良さもさることながら、歌詞がローカルアイドルならでは、さらにはこの作品を総括する内容で、最終回まで引っ張ったのもうなずける。ライブシーンの作画も素晴らしく、フルサイズで流すのに全く長く感じさせない演出も凄い。のんびりした平和な展開から、最終回では他のアイドル作品に負けない内容で、予想外にも感動してしまう。全体的に見るとどうしても地味で印象が薄い作品であるのは否めないが、「ろこどる」を描く作品としてはそのくらいが丁度いいという感じで、とても好感の持てる作品である。


◆Free!-Eternal Summer- 7.9/10.0


京都アニメーションによる水泳アニメの、ちょうど1年ぶりとなる2期。ライトノベル『ハイ☆スピード!』を原案としているが、1期同様にアニメはオリジナルストーリーである。2期は1期からひとつ学年が上がり、高校3年生となった主人公たちの卒業や進路が描かれる。相変わらず必要以上にホモホモしい展開で腐女子歓喜な内容だが、スポ根として純粋に面白いという点も1期から変わっていない。むしろ2期になってストーリーはさらに良くなったといえる。2期ではライバル校・鮫柄学園の登場人物が増え、鮫柄サイドが多く描かれている。それぞれの登場人物が卒業後の進路について別々の悩みを抱え、それが自分たちの「泳ぎ」に影響し、すれ違いが生じていく展開が面白い。特に新キャラ・宗介のエピソードは非常に熱く感動的であった。ホモォ臭こそ強いが、なんだかんだ男ならではの葛藤・熱さが相変わらずしっかり描かれている。また、1期ではカマホモとして忌み嫌われていた似鳥というキャラが、2期でものすごく成長する様が描かれるのもとても良い。男目線でもキャラクターに移入できる作品である。個人的に1期からお気に入りだった竜ヶ崎怜というキャラが、終盤で「本当に卒業しちゃうんですか…?」と主人公に言い寄るシーンは不覚にも涙してしまった。最後のリレーのあとみんなで抱きあうシーンにもホロリときたし、まさかこの作品に泣かされるとは…。しかしラスト、遥の葛藤が、海外に行って割とアッサリ解決してからの展開は少々お粗末に感じた。最後のリレーシーンも抽象的でアッサリしすぎているように思う。1期もそうだったが、どうしても内容は表面的でツッコミどころが多いのは残念である。スポ根として面白いとは言ったが、どちらかというと青春モノとしての面白さで、スポーツモノとして幼稚な内容なのは否めない。しかし2期作品としては1期の内容を踏襲した上で登場人物の成長とその後をしっかり描いており、2期の鑑といえる内容だと思う。ギャグも相変わらず京アニクオリティで個人的に好きだし、世間的に風当たりが強い作品だが自分は支持したい。


◆まじもじるるも 7.3/10.0


『弱虫ペダル』でお馴染み、渡辺航先生による漫画原作。平凡な高校生・柴木耕太がひょんなことから魔女「るるも」を召喚してしまう魔女っ娘コメディという内容で、非常に王道な作風はひと世代前の夕方くらいにやっていたアニメのようなノリを感じる。主人公の変態っぷりが小学生レベルな点なんかもまさに昔のアニメという感じだ。あくまで王道コメディであり展開にはそこまで盛り上がりはなく、1話完結で平和な内容。取り立てて面白いというものでもないが、この古いノリが個人的にも好きで、丁寧で好感が持てる印象。地味な作品ながらこのシーズンの癒やしとなっていた。最終回は特に、このシーズンの中でもとりわけ見事なもので、シリアスなラストかと思いきややっぱり日常回でした、というオチの付け方は脱帽モノであった。主人公・るるもはあざといがやはり可愛く、他のキャラクターもなかなか魅力的。OPテーマもこのシーズンでは上位の素晴らしさであり、アニメとして一定以上のクオリティでしっかり纏められている良作である。ただ観ている最中は「悪くはないが退屈」という印象がなかなか払拭できず、どうしてもパッとしない作品となってしまった。それも含めて「ちょうどいい平凡さ」ではあったのかもしれない。


◆六畳間の侵略者!? 7.0/10.0


ライトノベル原作の、SILVER LINK.制作によるアニメ。「家賃5000円・敷金礼金無し」の格安物件に引っ越した主人公・里見孝太郎(高1)のもとに、その部屋に棲みつく地縛霊の少女・その部屋を防護する魔法少女・その部屋の地下にあった祭壇の再建を企む地底人・その部屋を儀式の特定地点とする銀河皇国皇女とその護衛(もちろん全員が美少女)が一斉に部屋に押しかけるという、まさに「クソアニメ」的ハーレムコメディ。さらに原作では数日掛けて1人ずつ登場するらしいのだが、アニメでは全キャラが一話で一気に押しかけてくるという、「クソアニメ」さに拍車を掛ける改変が行われている。ヒロインのジャンルがあまりにもごちゃごちゃなのが面白く、個人的には大好きなクソアニメっぷりである。キャラも最初はあまり魅力を感じなかったものの回を重ねるごとに段々可愛く見えてきて、非常に優秀なクソアニメであった。時折挟むシリアス展開も、ギリギリ不必要に感じない丁度いい塩梅で、全体的にかなりバランスが良い。新人声優のキャスティングも良く、主題歌もよく、かなり好印象な作品である。とはいえやはり内容は所詮クソアニメ、つっこみどころは山ほどある。序盤の六畳間を奪い合う陣取り展開も気付いたら完全に消えていて、様々な設定がどんどん無視されていく。カブトムシネタもさほど面白く無いのに引っ張り過ぎだったし、基本的にはつまらない内容。原作が長いので仕方ないが様々な伏線・謎を回収しないまま、結局ドタバタハーレムコメディのテンプレを全うして終了という感じ。結局よくあるラノベ原作クソアニメで終わってしまった。設定的に面白くできる要素がたくさんありながらあまり掘り下げ切れなかったのは残念である。しかしこの作品の評価すべき点は、各キャラのデレていく過程が非常にしっかり描かれているところで、キャラごとのエピソードがとても丁寧であるため、先ほども述べた通り段々キャラが可愛く見えてくる。この点はあまりにもチョロく主人公にデレる他のクソアニメに勝る魅力であり、同系統の作品から一歩抜きん出た長所といえる。だからこそおざなりになってしまった設定、つまらない部分が勿体無い。ちなみに僕はレインボーゆりかが好きです。


※「ヤマノススメ セカンドシーズン」、「毎度!浦安鉄筋家族」は2クールあるため、放送終了後この記事に追記します


アニメレビュー点数まとめ→こちら

2013年アニメレビュー→こちら
2014年アニメレビュー→こちら
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2014年夏アニメ6話終了時点感想
◆対象作品
・2014年夏アニメで筆者が6話まで視聴したもので、今後も見続ける予定の作品

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
5.6〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.5点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


※点数昇順

◆人生 5.6/10.0
ギャグアニメ。たまに目も当てられないくらい寒いノリもあるのだがなんとなく嫌いになれないアニメ。女の子が可愛いというのも理由として大きい。中でもいくみというキャラは今期1レベル。

◆グラスリップ 6.0/10.0
青春ドロドロアニメ。演出がことごとく残念で、何がしたいのかわからない。台詞回しも狙ってるのかわからないが不自然で、登場人物も微妙。題材は良いので、今後に期待して見届けたい。

◆東京喰種 6.4/10.0
もともとは面白いだろうにかなりお粗末なアニメ化。原作未読でも伝わる端折りの多さで、まるで物語に移入できない。その他全体的に安っぽくてくどい。元は面白いんだろうなというのが伝わるだけに残念。

◆さばげぶっ! 6.5/10.0
ギャグアニメ。玄田哲章のナレーションがメタ発言のオンパレードで基本的につまらないが慣れるとこのノリが好きになってくる。キャラにはあまり魅力がないが、主人公のゲスさなどは斬新。中毒性がある。

◆ひめゴト 6.8/10.0
いわゆる「男の娘」が大量に登場するショートアニメ。取り立てて面白くはないが「これはひどい」という病的でマジキチな内容にハマる。絵も可愛いし、主題歌もよい。B級(C級?)アニメとしては最高。

◆毎度!浦安鉄筋家族 7.3/10.0
2分アニメ。たまにつまらないがたまに声を出して爆笑できる。そんなところも浦安らしくて最高。テンポも良く、特に文句ない面白さ。

◆まじもじるるも 7.4/10.0
どことなくノリが昭和のアニメ感漂う作品。丁寧な作りで好印象。ヒロインのるるもはなかなかあざといが全然ブヒれる可愛さ。いまひとつ垢抜けないが安定はしている。

◆ヤマノススメ セカンドシーズン 7.4/10.0
1期より尺が伸びて最初はだるく感じたが段々良くなってきた。女の子の可愛さは文句なしだし、展開など色々丁寧になっている印象。1期の物足りなさがなくなりしっかりパワーアップしていて、癒される。

◆幕末ROCK 7.5/10.0
ツッコミどころ満載のクソアニメを期待して見始めたら意外と面白い。テンポも良く展開も熱く、なんだかんだでかなりのめり込んでしまう。とはいえやはりシリアスシーンで爆笑してしまうが、そんなところも大好き。

◆普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 7.6/10.0
今期のダークホースであり希望。最初はパッとしない印象だったが百合色が強くなるにつれ自分のような豚が完全にハマる内容に。完全に可愛い。ローカルモノならではのゆるさも良く、話も普通に面白い。

◆残響のテロル 7.6/10.0
作画・演出・音楽など、クオリティは驚くほどピカイチの内容。脚本も面白いのだが、テロという重いテーマの割には軽すぎるし、粗が目立つ。中二くささも鼻につき、色々と惜しい。今後に期待。

◆Free!-Eternal Summer- 7.8/10.0
1期から相変わらずホモホモしい(ヘタしたらパワーアップしている)が、安定して全くブレない面白さ。現段階ではあまり展開は無いがきっと今後1期を超える胸熱な内容になるだろうと期待。

◆月刊少女野崎くん 7.9/10.0
かなり面白いが、キャラがとっちらかっている感がどうしても気になる。ボケやツッコミの役割がグチャグチャし、無駄にキャラが多い感じ。また、オチも読める。しかしそれを差し引いてもかなりの良作。千代ちゃん可愛い。

◆あいまいみー妄想カタストロフ 8.2/10.0
1期から完全に進化し、1期の半端さを完全に払拭している。尺が伸びたのにテンポも良くなり、テキトー作画もテキトーさはそのままにパワーアップしている。相変わらずのマジキチなので好みは分かれるだろうがファンにはたまらない内容。

◆ハナヤマタ 8.5/10.0
脚本自体はありがちだし取り立てて面白いわけではないが、キャラの可愛さ、演出の良さなど全体的な雰囲気と、エモい展開で一気にハマってしまう。主題歌は数年に一度の名曲。個人的に今期いちばん好きなアニメ。

◆アルドノア・ゼロ 8.6/10.0
アニメのクオリティがかなり高く、単純に脚本も素晴らしい。続きが気になるし夢中になってしまうが、手放しで最高とは言い難い設定の粗や展開のマンネリもある。今後の展開が一番気になるアニメ。

◆信長協奏曲 9.2/10.0
あらすじはありがちな歴史モノだが、びっくりするくらい面白い。声優もただ豪華声優を使っているだけではなくものすごく合っている。いちいち鳥肌を立たせる演出も素晴らしい。ギャグも笑えるし、展開も熱い。特に6話は久々に震えるほど面白いと感じる一話だった。原作カットや歴史の端折りも多いのが少し気になるが、間違いなく今期一の面白さ。


過去の点数まとめ→こちら
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アニメレビュー点数まとめ
◆対象作品
・2013年以降筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


9.8…蟲師 続章(2014春)
9.7…キルラキル(2013秋)
9.5…ピンポン THE ANIMATION(2014春)
9.5…ハイキュー!!(2014春)
9.4…凪のあすから(2013秋)
9.3…進撃の巨人(2013春)
9.2…翠星のガルガンティア(2013春)
9.1…ラブライブ!(2013冬)
8.9…信長協奏曲(2014年夏)
8.8…シドニアの騎士(2014春)
8.7…ラブライブ!2nd season(2014春)
8.7…たまこまーけっと(2013冬)
8.6…ニセコイ(2014冬)
8.6…私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い(2013夏)
8.6…のんのんびより(2013秋)
8.5…はたらく魔王さま!(2013春)
8.5…京騒戯画(2013秋)
8.5…有頂天家族(2013夏)
8.5…月刊少女野崎くん(2014夏)
8.4…プピポー!(2014冬)
8.4…アルドノア・ゼロ(2014夏)
8.3…きんいろモザイク(2013夏)
8.3…いなり、こんこん、恋いろは(2014冬)
8.3…ハナヤマタ(2014夏)
8.2…僕らはみんな河合荘(2014春)
8.2…普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。(2014夏)
8.1…ゆゆ式(2013春)
8.1…そにアニ(2014冬)
8.1…一週間フレンズ。(2014春)
8.1…スペース☆ダンディ シーズン2(2014夏)
8.1…ウィッチクラフトワークス(2014冬)
8.0…健全ロボ ダイミダラー(2014春)
8.0…惡の華(2013春)
8.0…あいまいみー -妄想カタストロフ-(2014夏)
8.0…selector infected wixoss(2014春)
7.9…Free!-Eternal Summer-(2014夏)
7.8…幕末Rock(2014夏)
7.8…Free!(2013夏)
7.7…棺姫のチャイカ(2014春)
7.5…ご注文はうさぎですか?(2014春)
7.5…波打際のむろみさん(2013春)
7.5…彼女がフラグをおられたら(2014春)
7.5…あいまいみー(2013冬)
7.4…恋愛ラボ(2013夏)
7.4…ヤマノススメ(2013冬)
7.3…まじもじるるも(2014夏)
7.3…残響のテロル(2014夏)
7.3…マンガ家さんとアシスタントさんと(2014春)
7.3…となりの関くん(2014冬)
7.3…スペース☆ダンディ(2014冬)
7.0…六畳間の侵略者!?(2014夏)
6.9…うーさーのその日暮らし 覚醒編(2014冬)
6.7…ぷちます!!(2014春)
6.7…さばげぶっ!(2014夏)
6.7…ひめゴト(2014夏)
6.5…最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。(2014冬)
6.4…人生相談テレビアニメーション「人生」(2014夏)
6.0…悪魔のリドル(2014春)
5.9…東京喰種(2014夏)
5.8…革命機ヴァルヴレイヴ 2ndシーズン(2013秋)
5.7…幻影ヲ駆ケル太陽(2013夏)
5.7…世界征服〜謀略のズヴィズダー〜(2014冬)
5.7…ダンガンロンパ(2013夏)
5.6…グラスリップ(2014夏)
5.5…フォトカノ(2013春)
5.4…まんがーる(2013冬)
5.0…極黒のブリュンヒルデ(2014春)


2014年アニメレビュー→こちら

2013年アニメレビュー→こちら


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2014年春アニメレビュー
◆対象作品
・2014年春アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆悪魔のリドル 6.0/10.0


ギャグアニメとしてはこのシーズン最高峰のクソアニメ。何度爆笑させてもらったか。一人の女子高生を暗殺するため生徒全員を暗殺者で固めたクラス「10年黒組」で、主人公東兎角はターゲット一ノ瀬晴に心を惹かれ彼女を暗殺者から守るというストーリー。暗殺者として育てられたいたいけな少女たちが自らの望みのために殺しあうシリアスな内容のはずだが、つっこみどころ満載のぶっ飛び脚本、ガバガバの設定で、もうギャグアニメでしかなかった。そもそも暗殺を行う前にターゲットに予告状を出すルールがあったりと、もはや暗殺ですらない。ひとつひとつの展開に「??」とクエスチョンマークが浮かぶその展開は「脚本家はむしろ天才なのではないか」と疑うほどであった。特に「心臓にナイフを突き刺されたが肋骨にチタンが入っていたので助かった」という展開は、未だにニコニコ動画の他のアニメのコメントで「チタンが入っていれば…」というコメントが散見されるほど伝説と化している。基本的には一話完結で毎回新しい刺客が主人公と対峙するスタイルだが、その話でメインとなり主人公に敗れるキャラクターのキャラソンが毎回EDで流れるため、「負けたらCDデビュー」という勝手な設定を視聴者側につけられニコニコ動画では祭り状態となっていた。さらには原作ストックが6話辺りで切れるというスタッフの見切り発車っぷりもこのアニメのネタ要素にトドメをさしている。何から何まで隙のないクソっぷりで散々ネタにされているが、なんだかんだで皆から愛されているアニメでもある。個人的にも大好きで、その特筆すべき理由はキャラクターの個性の強さによるものだと思われる。メインキャラ13人の中にまずボクっ娘が二人いることから、キャラの個性の強さを察していただきたい。そのキャラたちが毎回一人ずつスポットを当てられ、「負けたらCDデビュー」というルールのもとキャラソンを歌う流れがわかりやすく面白かったし、百合要素も匂わせる学園モノとして、ネタ的にも盛り上がりやすかった。このような「愛されるクソアニメ」は狙って作れるものではないしそういう意味では奇跡的な良作であったといえよう。個人的には年齢不詳のばあちゃん首藤涼、裁定者の走り鳩が好きでした。


◆一週間フレンズ。 8.1/10.0


月刊ガンガンJOKERで現在も連載中の漫画原作(原作者はなんと平成生まれである)のアニメ。日本テレビ「ZIP!」で特集が組まれるほど世間的な知名度も高い人気アニメとなった。一週間で友達との記憶をなくしてしまう病気をもつ藤宮香織と、それでも友達になりたいと何度もやり直し仲を紡ごうとする主人公、長谷祐樹との青春ストーリー。友達以上恋人未満という関係の甘酸っぱい青春が、「一週間で記憶がリセットされる」という舞台装置の上で展開されるが、ストーリーの割にそこまでシリアスにはならず、内容は非常にハートフルである。後半はその病気の真相に近づきシリアスな展開も増えるが、全体的には心あたたまる青春ストーリーであり、その甘酸っぱさにはたまらないものがある。連載中の原作は読んだことがないのだが、アニメでは最後まで「恋に発展しそうだけどあくまで友達」という関係性を貫くもどかしさもまた良い。アニメの演出なども淡いタッチの絵柄に合った内容で全体的にクオリティが高い。特にEDテーマにスキマスイッチ「奏(かなで)」のカバーを起用したのは素晴らしい選曲で、ネタバレだが最終話でのみ2番の歌詞が流れる演出には完全にしてやられた気持ちになった。主人公の長谷くんが女々しくてウザすぎるという意見もかなり多く目にしたが、個人的にはこの女々しさとウザさが思春期の高校生っぽくてリアルだなあと感じた。むしろごく個人的に、藤宮さんの天使っぷりの方があざとすぎて少し気になったとも感じる。個人的にこのアニメにそこまで入り込めなかった原因はそこかもしれない。非常によく出来たいい作品ではあるが過大評価されすぎているようにも感じた。人気が出たのも安易にわかりやすく、アニメというより実写ドラマのような内容であったことが大きいのでは。関係ないがすぐに実写化しそうな作品である。ただ、ありがちな恋愛ドラマに比べ、あくまで甘酸っぱい友情と青春を徹底して描いた内容の暖かさは評価したい。とても優秀な良作。


◆彼女がフラグをおられたら 7.5/10.0


今までのクソアニメをすべて過去にした、クソアニメ界の革命児であり化け物。通称「がをられ」。ライトノベル原作のこの作品は、人の立てたフラグが目に見え、それを折ることができるという能力を持つ主人公・旗立颯太とそれを取り巻く美少女たちの学園ハーレムラブコメという感じだが、安易に一言で説明できる作品ではとてもない。人と関わらないようにする主人公の意に反し個性的すぎる美少女がどんどん集まってきてハーレムになっていく内容などはいかにもありがちなラノベ的展開だが、あまりにもツッコミが追いつかないほどのぶっ飛びっぷりで完全に一線を画している。ツッコミどころが多いというより、ツッコミどころしかない。話の最後に重要な引きがあったかと思うと、その引きを次の話のアバンのうちに回収、その後全然関係ない話をやるなどやりたい放題。だがそのドタバタっぷりが面白い。基本的にラブコメのノリで展開されるが唐突にシリアスな要素を混ぜ、伏線を張ってくるので脳の処理が追いつかないスピード感でぶっちぎられる。それでいて最終的にはそのシリアスな伏線を見事完璧に回収、学園ハーレムモノだったはずが「平行世界」「仮想空間」などのいかついワードも飛び交いラストは壮大なファンタジー・アクションSFのようななんでもアリっぷりで幕を閉じる。しかしながら、無駄に脚本の完成度は高く、物語としては破綻することなく綺麗にまとまっているのも恐ろしい。聞いた話だが原作ではガバガバの設定をアニメではオリジナル要素を入れかなり綺麗に改善しているらしく、アニメスタッフの愛と本気がうかがえる。しかし、シリアスな展開をあまりにもシリアスに描きすぎるのがかえって中途半端にも感じられた。あくまでドタバタ学園ラブコメをベースに、もう少しライトな見せ方であった方が楽しめたのではないだろうか。内容が想像以上に重く難解であるため困惑してしまう。視聴者がこのアニメに求めていたものからあまりにも外れすぎた感じがあり、「クソアニメかと思いきや無駄に秀逸な脚本」というせっかくの魅力がもったいなく感じた。しかし「超ダダ甘やかされ学園ラブコメ」というテーマが最後まで貫かれているところは評価できるし、個人的にはラストのシリアス展開も嫌いではなく、最終回は素直に感動した。10人が見たら8人はつまらないと言いそうなほど人を選ぶ作品だが、アニメスタッフの愛を感じられる良作であると自分は評価したい。


◆健全ロボ ダイミダラー 8.0/10.0


今シーズン最高の問題作である下ネタロボットギャグアニメ。女の子にエッチなことをすることにより発生する「Hi-ERO粒子」をエネルギーとして稼働するロボット「ダイミダラー」が、股間にしっぽ(あくまでしっぽ)をそそり立たせるペンギン帝国に対抗し平和を守るというあらすじだけでも最低な内容。完全にギャグだがそのギャグセンスがかなり高水準でとにかく笑わせてもらった。徹底して下ネタなので人は選ぶと思うが、「シックス」というキャラの名前を曖昧に発音するなどのくだらなさは最高である。ロボットデザインがひたすらださいのも笑いを誘うが、それでいて内容はしっかり胸熱なロボットモノをやっているところが何よりこのアニメ一番の魅力であろう。脚本の熱さもさることながら作画も驚くほど無駄にクオリティが高く、地上で戦う重量感あるロボットの戦闘には迫力がある。原作は未読だがアニメオリジナル要素も多いらしく、ダイミダラーの完全変形やロボットの関節の動きなどはアニメスタッフの腕によるところだという。恭子とヘンリーの、種族を超えた愛の話もロボットアニメの王道として作られたオリジナルエピソードらしく、「これはロボット作品だ」という誇りが感じられる。主題歌も王道ロボットアニメソングという感じで圧倒的な熱量を持っており、内容のくだらなさとのギャップはただただ最高という他ない。1話を見た段階では「面白いけど途中で飽きそう」という印象があったが、第6話で主人公が交代するという熱い展開もあったりと、ギャグのノリはずっと一定でありながら全く飽きさせない展開なのも素晴らしい。特に最終回は手放しで最高といえる内容。昨今の表現の規制に対する切実なメッセージ性を込め、エロを通じて敵と和解するという終わり方はあまりにも完璧であった。ただ、やはりあくまで「くだらないギャグアニメ」というラインを超えることはできなかったようにも感じる。これほど熱い内容を持った作品だからこそ、もっと胸が熱くなる展開が更にあったら良かったとつい欲を出してしまう。現在新章が連載中なのでそれもぜひアニメ化していただきたい。

また公式サイトの素晴らしさについてもぜひ特筆しておきたい。スタッフの愛を感じられるアニメ作品は素晴らしい。
http://penguin-empire.com/
(音が出るので注意)


◆極黒のブリュンヒルデ 5.0/10.0


名作「エルフェンリート」を生み出したことで有名な漫画家・岡本倫による漫画原作のアニメ化作品。非人道的な人体実験から生まれた「魔法使い」と呼ばれる少女たちが、「鎮死剤」と呼ばれる延命の薬を飲みながら自分の運命に対抗していくというストーリーで、内容がどことなくエルフェンリートにも似ていることからどうしても比較されやすい。いたいけな少女たちが無残に殺され、死んでいく残酷な内容でありながら、唐突なハーレムラブコメ展開が挟まれる点などもいかにも岡本倫節である(そしてその内容の変態性の高さもさすが岡本倫という他ない)。エルフェンリートでもそうだが過剰に話をくさくする癖があるのか、この作品も正直安っぽい感動やシリアスな展開が多く、つっこみどころも満載である。しかしヒロインは可愛いし特有のギャグハーレム展開が意外と面白く、そういう作品だと割りきってハードルを下げてしまうと普通に楽しめる作品であった。人を死ぬほど選ぶが個人的には好きなアニメという感じで、このノリが好きという人も多かっただろう。しかし最終回付近で完全に物語が破綻、好き嫌い云々以前の駄作と化してしまう。特に最終回はかの有名な「ソードマスターヤマト」をギャグでもなんでもなくマジで再現してしまうという驚きの無理やりっぷりで、唐突に新しい設定を出しまくるなどご都合主義にご都合主義を重ねたむちゃくちゃな内容。明らかに尺が足りず無理やりまとめた感じでラストのEDテーマの入り方も(EDテーマはせっかくの名曲なのに)もはやギャグであった。この最終回はのちに語り継がれる伝説となり得るだろう。最初からそういうクソさがあればギャグアニメとして楽しめたかもしれないが、最後の最後で急に破綻し、しかも原作にはないオリジナルとしてやってしまったせいもあって、最低な原作レイプとなってしまっている。音楽も、インストの曲を起用した主題歌は良いセンスであるが劇中で流れる曲はものすごくダサかったり、最終回付近は目も当てられない作画崩壊があったりと、色々とお粗末な内容であった。完全にアニメスタッフの失態であり、途中までのノリが好きだった人は原作を読むべきであろう。何かと残念な作品。


◆ご注文はうさぎですか? 7.5/10.0


通称「ごちうさ」。安定の「まんがタイムきらら」枠であり、ひたすら女の子が可愛く中身はない日常系アニメ。完全に「きんいろモザイク」の流れを継投する作品である。もはや様式美といってしまっても良いほど、内容はスカスカである。ただ他の日常系アニメに比べてもさらに「シュール」の方向にギャグのベクトルが向いており、つっこみ不在な展開も多く「よくわからないけどクスっとしちゃう」という独特の笑いを武器にしている。こういった作品の、女の子の可愛さを絶妙に邪魔しない中身の無さは簡単にできるものではなく、伝統芸といって差し支えない。このような、頭を空っぽにしてただ癒されるアニメの存在は貴重である。しかし少しだけ気になるのはこの作品、舞台設定が謎なのである。まず、舞台である国がわからずキャラの国籍も不明(漫画ではキャラの名前は日本風の漢字表記になっているがアニメでは「ココア」「チノ」などの呼び名しか出てこないためわからない)、アンティークな街並みだが普通に現代のスマホ(きちんと現実にある機種)を使っており、更には元人間だった言葉を喋るうさぎが出てくる等のファンタジー要素もあり、物語中そのような設定には一切触れない。世界観をぼかすことは決して悪いことではないのだが、個人的に日常系作品としては致命的な「距離感」を感じてしまい、入り込みづらかった。そしてこの作品、謎のお色気シーンも多く、下着姿など露出の多いシーンが多々見られるのも、この作品のふわっとしたかわいい雰囲気との違和感を感じずにはいられなかった。各話のタイトルも元ネタがあるのかないのかよくわからない題名だったりと細かい部分で謎が多く、ちょっとしたところで統一感がないようにも思えた。そのような点で、個人的には雰囲気が似ている「きんいろモザイク」と比べ少し劣ってしまった感じもあるが、これは本当に個人の好み程度の問題であり、優秀な日常系アニメであることに変わりはない。「かわいさだけをブレンドしました」というアニメのキャッチコピー通り、本当にただただ「可愛い」が詰まっているという点では文句のつけようがない。主題歌も中毒性の高い最高の1曲である。余談だが筆者はリゼシャロ推し。


◆シドニアの騎士 8.8/10.0


月刊アフタヌーンで連載中の漫画原作によるSFアニメ。1000年前に奇居子(ガウナ)と呼ばれる生命体に太陽系を滅ぼされ、宇宙を旅する船「シドニア」で生活する人々が、再び出現したガウナに立ち向かうというストーリーで、シドニアの最下層で誰とも関わらず祖父と二人きりで生活してきたいわば「古代人」のような存在である主人公・谷風長道とそれを取り巻く環境の、ラブコメ的要素も含んだロボットアニメであり、いわゆる「主人公天才系」作品であるともいえる。全編3DCGが使用されている作品であるが、背景など一部には手書きが用いられており、その作画技術は圧巻であった。音響にも非常にこだわりが感じられ、作画と音響の迫力は凄まじいなんてレベルではない。画面から飛び出してくるのではないかというほど、SF映画並みのド迫力であり、SFファンにはたまらないものがあるだろう。ロボットの設定も非常に細かく、ロボットファンも垂涎必至の内容であることは間違いない。実際SFやロボットモノが苦手な筆者ですら大興奮するほどである。基本的に用語に横文字や外来語がほぼ無く、ロボットの名前も「継衛」「衛人」だったり、ミサイルを「誘導飛翔体」と呼ぶなど、ロボアニメでありながら東洋的な世界観を感じさせる設定も斬新で素晴らしい。実際内容はかなりのハードSFであるため専門用語も多く、筆者のようなSF素人には置いてけぼりにされる内容も多々あるのだが(ニコニコのコメントに助けられた)、それでいながらそういったSF素人すら熱くさせる内容は凄い。劇中音楽も素晴らしく、時折あるギャグも面白く、さらに胸熱な展開がところどころに用意されているため飽きない。毎回一話の引きも良く、続きが気になって仕方がなかった。クオリティ面では100点満点な内容であるが、個人的な読解力不足のせいで手放しで楽しみ切ることができなかったのが残念。これは完全に自分のせいだが説明的な描写が一切無いので「なんかすげー!」という感じでついていけない部分も多かった。また、1期の段階ではあまり物語は盛り上がらず、これから面白くなりそうな部分で終わってしまう。各話に胸熱な展開は用意されてはいるのだが、全体的に物語を俯瞰してみると非常に地味である。とはいえ二期の制作がすでに決定しているので何の問題もないのだが。続きが非常に楽しみである。そしてこの作品、女性陣が全員とてつもなく魅力的すぎることも最後に特筆しておきたい。ガチSFファンもそうでない人も楽しめる素晴らしい王道ロボットアニメ。


◆selector infected WIXOSS 8.0/10.0


オリジナルアニメ。分割二期モノで、秋から「selector spread WIXOSS」の放送が決定している。タカラトミーから発売されたカードゲーム「WIXOSS」と同時進行でスタートしたいわば「販促アニメ」であるが、それにしてはとんでもなく内容がダークである。企画段階で大人をターゲットにしていたということもあるのだろうが、しかしながらカードゲームのアニメ化作品とは思えないほど重苦しくシリアスなストーリー。「セレクター」と呼ばれる少女たちが残酷なカードバトルに巻き込まれ、その凄惨な運命に立ち向かうという内容は、どこか「まどか☆マギカ」を連想させる部分も多い。だが序盤の脚本はイマイチで、鬱要素をチラ見せしつつもあまりピンとこない内容で、正直最初は期待できなかったし切ろうかと思ったほどだった。しかし中盤以降一転、完全にダークホースとしての頭角を現し始める。物語が真相に近づくに連れ目が離せなくなり、衝撃の展開の連続。特に話題にもなった8話は開いた口が塞がらないほどだった。細かい設定や脚本は雑で欠陥も多いのだが(一度バトルするとルリグが疲れて寝る設定がどこかに消え普通にトーナメントで連戦している等)、それを補うほどの衝撃で一気に物語にのめり込んでしまう。また演出は良く、特に音楽が素晴らしい。トランスやダブ・ステップ等の打ち込み音楽を多用しており、バトルシーンはカードのルールがわからない視聴者にも迫力を与え夢中にさせるほどである。主題歌は曲の良さもさることながらOP、EDともに入り方が毎回秀逸。各話の副題・次回予告など、細かいところまでダークな世界観をしっかり統一させており、作品のクオリティは高いといえる。1期最終回も衝撃的な終わり方をし、次の展開を期待させるラストとしては100点満点の内容であった。脚本・設定面でつっこみどころも多いので不安もあるが、まだ明らかになっていない謎が二期でどのように化けるかが非常に楽しみであり、人は選びそうだが個人的には大好きなアニメ。


◆ハイキュー!! 9.5/10.0


週刊少年ジャンプ連載のスポーツ漫画原作のアニメ(原作未読)。高校生の男子バレーボールという、作品としては珍しい題材である。キャラデザや絵柄から腐女子の餌という感じが漂っている(実際その通りだ)が、超能力要素が全く無いリアルな王道スポ根として非常に胸が熱くなる素晴らしい内容で、性別問わず楽しめる作品である。王道スポ根としては珍しいW主人公という構図がとても面白く、犬猿の仲で凸凹コンビである二人だからこそ生まれた必殺技を駆使して臨んでいく試合展開は目が離せない。あえて難点を挙げると、急に不自然な長ゼリフを挿入して感動させようとしてくるシーンが多く、説明的でくさい上に流れをいちいち断ち切られるのが鼻についたが、後半は展開の熱量に圧倒され、そういったくささが全く気にならなくなっていた。キャラの性格にもあざとさを感じるが、そんな些細な問題はどうでも良くなるほど試合展開が熱く、のめり込んでしまう。気付くと無心でボールを追う、「おおっ」と声が出てしまう、そんな観客の立場をアニメで味わえてしまうのは、展開ももちろん迫力ある作画の力も大きいだろう。ドラマ性としては奇抜な展開もなく正統派という感じだが、個人的に最も評価したいのは負ける側、脚光を浴びない側をしっかり描く展開を中盤設けたことだ。それがあるからこその感動と試合の重みがあり、1シーン1シーンにグッとくる。ジャンプ漫画の王道スポ根としてスラムダンクの意志を継ぐ名作と讃えられるこの作品、アニメでも一刻も早く続きが見たいものだ。


◆棺姫のチャイカ 7.7/10.0


※分割2期作品だが1期分をレビュー
ひつぎのチャイカ、と読む。ライトノベル原作の正統派ファンタジーアニメであり、剣と魔法のRPG的な世界観を持つ冒険活劇だ。それ故の中二っぽさはどうしてもあり、魔法を唱えるときの詠唱などは慣れるまでアイタタという感じなのだが、同系統の作品と比べても設定などがかなり丁寧に作り込まれており好感の持てるアニメである。こういう作品にありがちなバトル漫画的な要素もほとんど無く、世界観を無視したラノベ特有の寒いギャグも皆無であるため、内容自体はかなり地味なのだが、シリアスな雰囲気でじわじわと物語を展開させていく徹底した世界観で好感が持てる。また、敵味方ともにとても有能に描かれており、無理やりな展開やつっこみどころも皆無である。何よりヒロインであるチャイカは非常に可愛く、地味な展開の多いこの作品を輝かせる存在だ。太眉は正義。後半は物語の真相に迫る展開を見せ、最終回も分割2期モノのラストとして、今後の展開が気になる素晴らしい終わり方であった。作画も戦闘シーンなどかなり高品質であり、ほぼ非の打ち所がない作品ではあるが、1期の段階ではそれにしても内容が地味すぎてどうしてもパッとしない作品止まりなのは否めない。よくできているが垢抜けないという印象で、見ていて退屈になる部分も多かった。特に序盤は物語がこれから面白くなる要素を全く感じられず、一度視聴継続をやめるほどであった。2期からは物語がさらに動きだし、今まで以上に盛り上がってくれることを期待している。ベースが整っているだけにまだまだ化ける可能性のある期待の作品。


◆ピンポン THE ANIMATION 9.5/10.0


ノイタミナ枠で放送された、言わずと知れた有名作品のアニメ化。松本大洋による原作が大好きで、かつ監督が筆者の大好きな湯浅政明ということもあり、期待は相当なものであったが、その期待を一切裏切らない素晴らしいアニメ化であった。基本的な話の流れは原作通りではあるが、アニメオリジナル要素が想像以上に多くキャラクターも何人か追加されている。特に百合枝というキャラの追加、そしてチャイナのエピソードの追加は大きく、ここは賛否が分かれそうでもあるが個人的には良い改変であったと評価したい(スマイルに即敗北し卓球をやめるチョイ役の江上をアニメでここまで描いたのも最高である)。また卓球のルールをはじめ、様々な点が現代風に書き換えられている等、アニメ化による時代相違をしっかり埋める徹底ぶりがうかがえる。ペコがラケットを処分するシーンが書き換えられているのも、それをラストシーンへ繋いでくる演出はさすがであった。ここまで原作との相違点を先に評価してしまったが、ストーリーは非常に熱いスポ根青春モノでとにかく胸が熱くなる内容。つまらない回が一話も存在しないほどで、各話の見せ所と次回への引きにひたすら夢中になってしまう。作画・演出はさすが湯浅監督という感じで、斬新で独特ながら非常に目を引きつける。副題の入り方も毎回ため息が出るほどカッコイイ。劇中の音楽はagraphこと牛尾憲輔とオオルタイチという最高の布陣で、音楽的評価も高い映画版に負けない仕上がりである(サントラをコンプリートBOX特典にする商法には物申したいところだが作品の内容とは関係ないので黙っておく)。爆弾ジョニーによる暑苦しい主題歌も最高で、OPの映像が本編の決勝戦に繋がる演出にはただただ感動。まだまだ、良い点を挙げればキリがないほど素晴らしすぎる完成度であったが、強いて言えば試合の演出はもう少し良い描き方があったのではないかなと思ってしまう。漫画のコマ割りのようなカットを多用したり、試合の様子をあまり詳細に描かなかったり、湯浅監督特有の斬新な演出で面白いとは思うが意見の割れそうな演出が他にも多々あり、個人的にも少し引っかかった。とはいえそんな些細な内容はどうでもよくなるほど素晴らしい作品。筆者は原作信者だが、原作を超えたといっても過言ではないほど見事なアニメ化である。


◆ぷちます!! -プチプチ・アイドルマスター- 6.7/10.0


THE IDOLM@STERからのスピンオフ作品。インターネットにて配信された約2分30秒のショートアニメで、平日毎日更新の全74話。今回は二期となり、1期より話数も増え、原作にないオリジナルエピソードも増えている。また、1期と違い基本的に1話完結となっており、1期よりもキレが増した印象を受ける。テンポが良くなり、1期より格段に面白くなったのではと最初見ていて思った(1話が最高に面白かった)のだが、話が進むに連れやはり1期から変わらず安定の中身の無さ。正直全く面白くはなく、アイドルマスターが好きすぎる人が見て可愛さに癒やされる、完全にファン向けの内容である。が、筆者も何を隠そうアイマスファン(響推し)なので、面白くないと思いながらも毎日更新を楽しみにしていた。ぷちどるが可愛いのでただただ癒されるし、毎日更新のショートアニメとしては十分な内容であったと思う。作画は二期からパワーアップしたようにも感じ、話によってやたら動きのキレが良い回もあって楽しめた。ごく個人的にりっちゃんの可愛さもパワーアップしている気がして感無量である。1ヶ月毎に変更する主題歌も良く、ファン向けの作品としては十分魅力的なアニメであった。アイマスファン以外はあまり楽しめない内容だと思われるのでオススメはしない。


◆僕らはみんな河合荘 8.2/10.0


ヤングキングアワーズ連載の宮原るりによる漫画原作のアニメ化。親の転勤により「河合荘」という下宿に住むことになった男子高校生の主人公が、そこに住む先輩・河合律に恋心を抱きながら個性的な住人のドタバタに巻き込まれていくコメディ。なかなかハードな下ネタや、宮原るり特有の生々しいギャグが多く、同じ作者の作品「恋愛ラボ」といい個人的にはかなり苦手なノリで寒く感じるギャグも相当多かったのだが、ストーリー性の強い内容のため後半は慣れてそこまで気にならなかった。ギャグのノリやキャラの生々しさから人を選ぶだろうが好きな人は好きという感じで、そこさえクリアしてしまうとかなりよく出来た作品であり、むしろノリを苦手と感じる筆者でさえここまで面白いと思わせるだけの素晴らしい内容といえる。特筆すべきはなんといっても残念で魅力的なキャラクターたちであろう。酒癖の悪いアラサーOL、男をたぶらかすビッチ女子大生、真性ドMの変態男という住人たちが、主人公と文学少女ヒロインとの青春をぶち壊していく構図が面白い。恋愛が進展しなくて退屈という批判もいくつか見かけたが基本的にギャグだし、むしろいつまでも発展しない主人公とヒロインのもどかしさも個人的には最高。確かに大きな展開は無いが各話安定して面白く、ハズレ回がない。キャラクターのリアルさに拒否反応を起こす人も多いだろうし、胸糞悪くなる展開も見られるが、その人間臭さこそこの作品の魅力であるだろう。変人だらけのこの下宿がなんだかんだで一番落ち着くという描き方が非常に上手く、河合荘の心温まる印象をしっかり視聴者に与えてくれる。これだけ下品で生々しいネタを盛り込みながら最終的に優しい気持ちにしてくれる、他に例を見ない作品の雰囲気こそこのアニメ一番の魅力である。ヒロインの河合律はあざといほど可愛く描かれているが、それを素直に可愛いと受け取れたことも個人的に楽しめた要因として大きい。OP、EDは曲も映像も文句の付け所がなく、作品全体の色彩の雰囲気もかなり凝っていて、アニメとしての完成度も非常に高い。人を選ぶ作品ではあるが、これを春アニメで一番に挙げる人も多いほど好きな人にはたまらない作品である。個人的にも2期が是非観たい。


◆マンガ家さんとアシスタントさんと 7.3/10.0


通称「マンアシ」。漫画原作の15分アニメである。ド変態で漫画家な主人公と、それを取り巻くアシスタントや編集の女の子たちのドタバタギャグという内容。この内容だけ聞くといかにもクソアニメという感じで、絵やキャラデザも個人的にあまりいい印象を受けず、正直全く期待していなかったのだが素直に爆笑できる良作であった。内容は想像通りひどく下品なギャグだが、想像以上に笑える。それも主人公の声優を務める松岡禎丞の演技の素晴らしさによるところが大きい。彼の「今どっから声出したんだよ」という変な声だけで爆笑できる。実際内容は毎回同じようなギャグの繰り返しで単調なのだが、15分という長さもちょうど飽きない程よい尺で、安定して楽しむことが出来た。最終回のくだらないラストもこの作品らしくてよくやってくれたという感じである。またこんな内容でありながらあまりエロ展開や安易なラッキースケベはなく、最後まで幼稚な下ネタで押し切ったところはかなり好印象である。惜しいのはキャラがあまり魅力的でないことか。足須さんやみはりちゃんなど全体的には悪くないのだが、どうもパッとしない印象を受ける(好みの問題ともいえるが)。ずば抜けた面白さこそないが、B級なノリのアニメとしては文句なく最高といえる良作であった。


◆蟲師 続章 9.8/10.0


2005年〜2006年に放送された第1期から8年を経て再びアニメ化された第二期。原作6巻以降から選ばれたエピソードがアニメ化されている。分割2クールなので現時点ではまだ終了していないが、ここでは1クール分をレビューする。実は筆者はこの作品を気になりつつ見たことがなく、原作も1期も通っていないのだが、一話完結で前編視聴が不要ということなので見てみたら驚いた。あまりにも凄まじいクオリティである。映画並に美しい作画と音響で、相当なこだわりと苦労が素人にも伝わってくる。実際に作画に手書きを多用したり、ガンマイクを使って音を録ったりと、「そんなところまで…」という細部へのこだわりを「蟲語」という座談会のような特別編にてスタッフが語っていた。劇中の音楽も民族楽器を使って極めて自然に「鳴って」おり、世界観の構築においては他のTVアニメが足元にも及ばないレベルの1級品である。それでいて「大人向けの昔話」のような脚本も素晴らしい。目立って大きな展開もなく、淡々としている上に似たような話も多いので単調に感じる人もいるだろうが、各話非常に丁寧に話が作られているしあくまで「作風」といってしまえる些細な問題である。話が終わり、ナレーションからエンディングに行く流れで毎回その美しさにため息が漏れる。二話「囀る貝」を見た時点で「これはとんでもないアニメだ」と実感したが三話「雪の下」が完全にそれを越えてくる内容だったのでこのアニメの底の見えなさに戦慄したものである(3話は完全に泣かされてしまった)。1期を観ていないので比較することは出来ない(評判では1期のほうが良いという意見も多い)が、これほどまで完成された世界観を持つアニメを他に知らない。日本が誇るべきアニメーションである。


◆ラブライブ!2nd season 8.7/10.0


人気アイドルアニメの第2期。1期時点ではそこまでだった自分も、2期が始まるやいなや気が狂ったようにこの作品にハマってしまい、正直客観的なレビューは難しいのだが努力する。1期はアイドルアニメと見せかけて実際は学園青春モノで、廃校を免れるためスクールアイドルを始める9人の少女の友情や成長が描かれていた(詳しいことは2013年冬アニメレビューを参照して欲しい)。続編となる2期は、1期で叶わなかった「ラブライブ」というスクールアイドルの大会への出場と、3年生の卒業に焦点が当てられた内容となっている。作画など1期より少しクオリティに進化が見られるが、相変わらず脚本は色々残念な部分も多く、ご都合主義で雑な展開がところどころに垣間見える。むしろ2期はどうでもいいエピソードもかなり多く、1期のほうが芯が通っていて脚本は安定していたようにも感じるのだが、1期を上回る感動と興奮が2期にはある。この「冷静に見ると雑な脚本なのに最終的に感動してしまう」というのはこのアニメ最大の武器であろう。そう思わせられるのはキャラの魅力と個性を丁寧に描いていることと、微妙な脚本を感動的なものに変身させる演出の素晴らしさによるところが大きい。1期は基本的に話が次回へと繋がるストーリー性の強いものだったのに対し、2期前半はキャラ一人一人に焦点を当てたエピソードもあり、人物へより移入できる(特に凛ちゃんに焦点を当てた5話は文句なしに素晴らしい回であった)。また、「snow halation」を歌う9話は、脚本は粗末でありながら胸が熱くなる演出にまんまと大号泣してしまった。このシーンは、歌と踊りの映像だけでここまで人を惹きつけることができるのかと驚愕するほど素晴らしい。4年前の楽曲で一番の名曲と言われるこの曲を1期で使わず2期9話という最高のタイミングまで待って起用したのも熱く、8話からの引きも含めてリアルタイムで見ていて心から興奮した。3年生の卒業とグループの存続に焦点を当てる後半は毎週泣かされてしまうほどで、特に11話は放送時にネット上でもかなり話題になるほどの神回であった。卒業をからめた展開から「けいおん!!」の後半を連想する人も多かったようである。とはいえ実際1期からのファン向けの内容であり、いかにも泣かせに来る展開などが安っぽいと言われれば正直否定は出来ないのだが、自分のような廃人を多く生み出すほど力のある作品であることは間違いない。2期からの新曲も非常に素晴らしく、古い曲もところどころに使用したりと楽曲ファンにも嬉しい内容で、やはり楽曲の良さもこの作品の大きな魅力である。最後は続きを匂わせる終わり方から劇場版製作決定のアナウンスで幕を閉じたが、劇場版には不安も感じつつファンとしては素直に楽しみである。


アニメレビュー点数まとめ→こちら

2013年アニメレビュー→こちら

2014年冬アニメレビュー→こちら
| すなっふ | 2014年アニメレビュー | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
2014年冬アニメレビュー
◆対象作品
・2014年冬アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
5.6〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆いなり、こんこん、恋いろは 8.3/10.0


今期のダークホース的作品。EDテーマが僕の好きな坂本真綾という理由だけで何の前知識もなく見たが、これは良いラブコメ。バスケ部の男子に思いを寄せる主人公の女の子が、ひょんなことから手に入れた変身能力で彼に近づいていくという設定はまるで少女漫画のよう。まさに王道ラブコメであるが、京都を舞台にした作品の雰囲気や音楽も良く、なにより登場人物の京言葉が物凄くリアル!なのである。実際関西出身の声優を起用したり、方言指導を徹底したりと、かなりのこだわりがあるようで、可愛い声の京言葉を聞くだけでも癒されてしまう。主人公はじめ登場人物がみんなとても良い性格で、描かれる恋愛模様はとても微笑ましく癒されるものでありつつ、ギャグも爆笑できるレベルに面白い。これは完全に今期一番の面白さだなと楽しみに見ていたのだが、結末が微妙な地点に着地してしまったのが惜しくて仕方ない。恋愛方面はほとんど発展せず、神様と人間の禁断の友情という話で最後まで描いてしまったため、その両方が中途半端になってしまった感じが否めない。恋が始まろうとする段階だけ見せられて最後は神様のお話で終わってしまったので、もうちょっと恋愛の発展を見たかった…というのが個人的な感想。全10話と短いため、あと2、3話あったらまた違ったのだろうか。とはいえ、綺麗にまとまった良作なのは間違いない。EDの坂本真綾「SAVED.」も名曲だが、OP「今日に恋色」もびっくりするほどの名曲である。


◆ウィッチクラフトワークス 8.1/10.0


魔法少女ならぬ魔女っ娘。ガールズ&パンツァーなどを手掛ける水島努監督による漫画原作のアニメ作品で、敵対する二つの魔女の勢力に主人公の男の子が巻き込まれていくファンタジー・コメディ。学校中の憧れ的存在であるヒロイン・火々里(かがり)さんが、何の変哲もない普通の高校生男子である主人公・多華宮くんを守る使命をうけた魔女だったというストーリーは、急に学校のマドンナと親密になる王道男の浪漫設定でたまらない。キャラクター数は非常に多く、終盤まで毎回新キャラが出てくるほどであるが、さすが水島監督というべきかキャラクターの立ち回りはかなり上手く描かれている。主人公と敵対する魔女のグループも全員にくめないキャラで、すべての登場人物が本当に愛おしい。特にメインヒロイン火々里さんの、クールでポーカーフェイスながら主人公に激甘溺愛な性格は見ていてニヤニヤするほどで何度多華宮くんになりたいと思ったか。キャラクターの魅力だけでも素晴らしいが、世界観設定も深く作りこまれていて、古典的な魔女要素を現代の舞台に上手く取り入れているのは見事。テンポやノリも良く、CGを取り入れた作画も良い。すべてがよくできた作品だが、後半はその作りこまれた設定が話をどんどんややこしくしていき、ダレてしまったように自分には感じられた。キャラクターもうまく立ち回らせているとはいえ、やはり多すぎた感が否めなく、めちゃくちゃな展開についていけなくなってしまう。それでいてあっさりと終わるので見終わった後の余韻が少なかった。そこまで許せないほどの失速ではないが、序盤の期待が非常に高かった分少しだけ残念である。しかし良いアニメなので2期も是非やってほしい。fhanaによる主題歌の良さもさることながら、EDテーマの中毒性が凄まじい。


◆うーさーのその日暮らし 覚醒編 6.9/10.0


5分アニメ。今回で二期となる作品で、一期とは大きくスタッフが変わったということだが、見ている時は全くそれに気づかなかったほど一期の雰囲気をそのまま受け継いでいる。1コマコラム漫画が原作ということでかなり独特なノリがあり、好き嫌いは極端に分かれそうな作品だが一期のころから個人的に大好きで、二期も相変わらずブレないノリなので最高。二期は一期以上にコラボネタ、パロディネタに走りすぎてしまった感じも否めないが、もともとかなりマニア向けな作品だったのでそれもアリか。相変わらず宮野真守の演技が冴えておりこの作品の面白さの大部分を担っていると言っても良い。最終回がまさかのシリアスだったのには驚いたし後味悪く感じたが、ところどころにパロディが仕込んであったり、急なシリアスなのに思わず泣けてしまう演出だったり、ものすごく完成度が高い。万人にウケるものではないしちょっと面白い程度なのだがそういうポジションのアニメとしては文句のつけどころがなく、一期をそのままレベルアップさせた優秀な二期と言えよう。EDテーマがやたらスタイリッシュというミスマッチ感も最高だった。それにしてもトゥーン調の絵柄なのに女の子が可愛すぎる。


◆最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 6.5/10.0


通称「いもちょ。」BPO(放送倫理・番組向上機構)の目に止まり放送時間を変更させられたことで話題になった問題作だが、これは素晴らしく酷いアニメだった(褒めてる)。家の複雑な事情で義理の妹となった主人公・美月がエロい幽霊・日和に取り憑かれ、お兄ちゃんとエッチなことをすることで股間についたTSTと呼ばれる貞操帯のゲージをため、日和を成仏させるという、あらすじだけで酷すぎる内容(褒めてる)。かなり過激で性的なシーンが多く、露骨な光やモザイク、さらには唐突に文章のみでシーンの解説を始めるなどの演出にはいちいち笑わせてもらった。基本的なノリはラッキースケベが連発するご都合主義ラブコメなのだがギャグは素直に面白く、毎回爆笑できるほど。一人のキャストが全員分の声を当てる次回予告も斬新で面白かったし、EDテーマの映像も何度見ても笑える。ただ、ギャグは最高なのだが、色々惜しい点も多かった。まず、シリアスな空気になることも多い作品だがそういったシリアス設定や展開が邪魔に感じてしまった。更に登場人物が基本的にウザいというのも致命的だった。特に幽霊・日和のキャラクターは個人的には気にならないがかなりキツイものがあったと思われる。ねこという謎めいたキャラクターも重要そうなのになんの説明もなし、物語の真相に繋がりそうな伏線も結局何も回収されず、日和が何者かわからないまま終わる。これは原作未完なので仕方ないことなのだが、ギャグが面白かっただけにストーリー面が雑だったのが残念。しかしながら酷いアニメとしてとても楽しめたし面白かった、というのが自分の感想である。ラノベのようなタイトルなのに実は漫画原作なのも意外だが、一番の驚きは原作者が女性ということだ。それにしてもなぜ漫画とここまで作画を変えたのか謎だ。実写映画化が決定しているがさすがに見る勇気は無い


◆スペースダンディ 7.3/10.0


かつて人気アニメを多く手がけた超豪華スタッフが集結して制作されたSFコメディ。カウボーイビバップを手がけたスタッフを筆頭に、大友克洋や湯浅政明などのクリエーターが参加。音楽は菅野よう子をはじめ、岡村靖幸、やくしまるえつこ、向井秀徳、ミト(クラムボン)、agraph、kenken、泉まくら、川辺ヒロシ(TOKYO No.1 SOUL SET)、笹沼位吉(SLY MONGOOSE)、☆Taku Takahashi(m-flo)などなどなど、今挙げただけでも一部という信じられないほどの豪華スタッフ。かつてこれほどアーティストが充実したアニメがあっただろうか?というレベル。「研ぎ澄まされた適当、磨き抜かれたいい加減」というコンセプト通り、最高峰の作画と音楽に対しものすごくマヌケでくだらない内容で、アニメーションを直感で楽しめる昔のカートゥーンアニメのような魅力がある。その点においては右に出る作品はなくさすがという感じだが、個人的にはそれにしても内容がつまらなすぎてびっくりしてしまったというのが正直なところだ。このノリが好きな人も多いだろうし、実際かなり人気の高いアニメだが、各話完結の話が毎回「超展開でいい加減な内容を狙いすぎて滑ってる」と感じてしまった。アニメのコンセプトが「適当、いい加減」なギャグというのはわかるしそれは良いのだがそれにしてももう少し面白くならなかったのか。「このくだらなさが良い!」という域に自分は到達できなかった。しかし後半は少しずつ面白くなってきた感じもある。特にミャウが実家に帰る話は神回と言えるほどの面白さだった。「夜中になんとなくチャンネル回してたらやってたアニメ」としては最高だし、そういう楽しみ方のできる数少ない作品でもある。尻上がり的に面白くなっていたので、夏からの放送が既に決定している2期には期待したい。


◆世界征服〜謀略のズヴィズダー〜 5.7/10.0


岡村天斎監督によるオリジナルアニメで、脚本にTYPE-MOONの星空めてお、キャラデザインにキノの旅の黒星紅白を迎えた作品。さすが黒星先生というべきか、キャラクターの可愛さはトップクラス。世間的にも個人的にも非常に期待度の高いアニメだった。その内容は、世界征服を目論む謎の組織に入れられてしまう主人公がドタバタに巻き込まれて行くというギャグアニメで、良い意味でくだらなくて爆笑できるが、ところどころにどことなく社会的メッセージが込められている気もしなくもない独特な雰囲気がある。前半は一話完結のような構成をとっており、テンポの良さやギャグの面白さ、キャラの可愛さもあり夢中で見れる完成度の高さ。色々と問題となった「喫煙」を題材にした話も、単純にギャグとして面白かった。中盤以降は物語の真相に迫る如く伏線を張り巡らせていき、「ちょっと中だるみしてるけどここから回収して面白くなるだろう」と期待して見ていたのだが、その期待は見事に裏切られる。問題の最終回はそれらの伏線を一切回収せず、さらに新たな敵を匂わせる打ち切り漫画のような終わり方をする。そもそも内容も「これ最終回?」というほど単純につまらなく、唖然としてしまった。世間的にも最初の期待度から一転、一気にクソアニメのレッテルを貼られる結果となった。ガンダムAGE、ヴァルヴレイヴと並び、「最終回で銅像を建てるアニメはクソ」というジンクスまでも更新してしまう。終わり悪ければすべて悪しという感じで、今までの話をすべて無駄にするようなラストには、面白い要素がたくさんあっただけに残念で仕方ない。これだったら最後まで一話完結の話をずっとやってくれた方が良かった。ギャグは最終回まで笑えたし、キャラクターの良さもトップクラスの出来ではあった。また、the band apartと坂本真綾という異色コラボによるオープニングテーマもとんでもない素晴らしさ。大好きなアニメだったので、こんなことになるとは思ってもなかったと結構落ち込んでしまった。残念な作品。しかしれんげちゃんの可愛さとプラーミャ様のエロさは筆舌に尽くし難い


◆そにアニ 8.1/10.0


ニトロプラスのイメージキャラクター、すーぱーそに子のメディアミックスとしてアニメ化された作品。正式名称は「そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-」。これ、てっきり5分アニメだと思っていたのだが30分フルサイズあると知ったときは、自分だけでなくニコニコのコメントなどでも「30分もあんのかよ…」という声が多く見られた。それくらい、自分含め全く期待されていなかった。ただのおっぱい推しクソアニメになるだろうと。しかしどうした、このダークホースっぷり。一話から「あれ?全然面白いぞ…」と驚かされ、その後も一話完結で高水準なクオリティを保ち続け、11話ではまさかのマジ泣き、最終回は今まで登場したキャラクターが大集合という、王道ながら最近あまり見ない最高の終わり方を迎え、まるで文句のつけようがないアニメだった。そこまでズバ抜けた面白さこそないのだが、「なかなか面白いな」と思いながら見ていると「これ最高のアニメなのでは…?」と最後の最後で気づかされる(このシーズンが後半失速するものばかりだったので余計に…)。内容もほのぼの癒し回から感動モノ人情ストーリー、ドタバタゾンビ回まで様々で飽きない。色々ツッコミどころも多いが(そに子の本名がすーぱーそに子だったりヘッドフォンしたままお風呂入ったり)、それらのツッコミどころが決してマイナスにならずきちんとギャグとして成り立っている。毎回違うエンディングも非常に凝っていて、よく毎回変えられるなとびっくりするクオリティである。そもそも楽曲が素晴らしい。主題歌「すぱそにっ」はアニソンの中でも屈指の名曲だし、そに子がギターボーカルを務める第一宇宙速度の劇中歌、エンディングテーマも外れがない。そして今まで「そに子なんておっぱいデカイだけじゃん…」と思っていた自分だったが、そに子、完全にブヒれる。めちゃくちゃ可愛いです。これもアニメの完成度の賜物か。そに子の声優は「すーぱーそに子」と表記され正体が明かされていないがそれにしても凄まじく声が可愛い。でも僕は鈴ちゃん派です。えなちん登場の回のみ面白くないのが惜しいが、それ以外は安心して楽しめた。良い作品ほど終わるときの寂しさも大きいがこのアニメもまた終わってしまうのがとても寂しかった。二期が早く見たい。


◆となりの関くん 7.3/10.0


10分枠(実質8分弱)のショートアニメ。地上波での13話に加え、8話が動画サイトなどで配信された。既に全話見たので配信分含めてレビューさせていただく。ドラえもん等を手がけるシンエイ動画初の深夜アニメであり、実際NHKでやっても問題なさそうな、子供も楽しめる内容だった。オタクっぽさも皆無なのでアニメを観ない人でも楽しめそうな作品である。毎回授業中に変な遊びを始める関くんにひたすら心の中でツッコミを入れるだけの話だが、まさにショートアニメにふさわしいほのぼの感がある。しかし見始めたときは「もっと短くても良いのでは?」と思ってしまった。原作も少し読んだことがあるのだが、アニメは無理やり演出を豪華にしてテンポを悪くしているようにしか思えず、「10分もいらなくね?」と何度も思った。しかし後半は、単純に慣れたのもあってか、テンポの悪さはあまり気にならなくなっていたし、素直にとても面白いアニメだった。花澤香菜の声も非常にハマっていて、バリエーション豊富なタイトルコールも毎回楽しみであった。主題歌もよく、OP、EDともにショートアニメとは思えないほど、曲のみならず映像も素晴らしい完成度。特にEDテーマは鉛筆で机の上の物をドラムに見立てて叩いている楽曲だが、その鉛筆ドラムを世界的ドラマーである神保彰が実際に演奏していたりと、細部へのこだわりが凄まじい。作品の内容に合わせたOP・EDで、原作を大切に作られていることがわかる。ズバ抜けて面白いわけではなく、途中からマンネリに感じる部分も多いが、常に安定した面白さを保ち続けた良作。


◆ニセコイ 8.6/10.0


※全20話だが、既に最終話まで視聴しているので全話分をレビュー
天下の週間少年ジャンプで連載中の漫画原作。制作は「物語シリーズ」「まどか☆マギカ」でお馴染みの新房昭之監督とシャフトのタッグによるもの。原作完全未読で見始めて、第一話で衝撃を受けた。観てて恥ずかしくなるとんでもないベタベタ展開。「遅刻遅刻〜!」と言いながら食パン加えて走る女の子と朝衝突し、その子が転校生で「あーっ!お前は今朝の暴力女!!」という教科書に載ってそうな展開をマジでやってのけているのである。更には子供の頃「大人になったら結婚しよう」という約束した相手がおり、その相手候補が何人も出てくるという、既視感しかない(というか完全に「ラブ●な」である)ストーリー設定。第一話にして頭を抱えてしまった。その後も、基本的にはベタベタなラブコメを展開。これ大丈夫かと最初は心配して観ていたが、それにしてもこのアニメ、面白いのである。実際これほどまでベタベタなラブコメは近年非常に珍しい作品である上に、一時期「ラ●ひな」ブームで腐るほど湧いて出た王道ハーレムラブコメには外れが多かったのに対し、「ニセコイ」は本当に近年稀に見る良質王道ラブコメなのである。なんだかんだで「こういうの見たかった」を満たす作品であるといえる。この作品の魅力はなんといってもヒロインが全員ものすごく魅力的であること、そして主人公がウザくないということに尽きる。つまらないハーレムラブコメの大抵は主人公がウザいのである。主人公・ヒロインの良き友人ポジションのキャラもとても魅力的だ。ところどころ、ベタすぎたりご都合主義すぎたりで、観てて恥ずかしくなったり引いてしまったりする場面もあるのだが、ギャグは最高に笑えるし、みんな可愛いし、マイナス点を覆す面白さがある。第1話も初めて見た時は衝撃しか受けなかったがもう一度観てみると「ニセコイ」というタイトルの意味を1話でしっかり回収しており物語の導入としてとても良い完成度である。シャフト特有の演出は原作ファンにとっては肌に合わない人もいただろうし、自分もこの作品にシャフト演出は果たして合っているのかと序盤は疑問だったが、最終的には「シャフトでよかった」と思えるほどニセコイという作品にマッチした演出だったと思う。演出は独特だがなんだかんだで非常に原作に忠実だし、声優もコレ以外のキャストは考えられないというほど凄まじいハマり方で、とても丁寧に作られている。原作は連載中だが、原作をなぞりながらも全20話でものすごく綺麗に終わるのも見事。主題歌も良く、何から何までクオリティが高い。作風的に人を選びそうではあるが、名作と言って差し支えないアニメであった。


◆プピポー! 8.4/10.0


押切蓮介のWEBコミック原作による5分アニメ。正確には2013年の12月末からの放送開始だが2014年冬アニメとして扱わせていただく。5分アニメというと軽く流し見れる内容のものが多いが、この作品はきちんとストーリー仕立てになっており、その内容の濃さは30分アニメに迫るものである。作画の完成度も非常に高く、決して「低予算アニメ」ではなく本格的なショートアニメとなっている。色んなところで「5分なのがもったいない」という感想が見られたほどだ。「人には見えないものが見える」体質をもつ少女が、「プピポー!」と叫ぶピンクでフカフカの生き物と出会うストーリーで、原作が「ハートフルコメディホラーシリアス漫画」と銘打たれている通り、幽霊を題材にしたコメディものかと思いきや、様々な伏線を回収していき、プピポーの正体に迫っていくシリアスな展開、そしてラストの衝撃と感動は本当にショートアニメとは思えないレベルのものがあった。確かに5分なのがもったいないと感じるが、5分という枠できちんと1話1話に見せ所を作り、綺麗に全15話で完結させる構成力は見事という他ない。原作未読だが押切先生の独特のギャグや間をしっかり再現できているように感じる(個人的にこの特有のギャグのノリがたまらなく大好きである)。登場人物も、嫌な奴も含めて本当に全キャラに魅力があって愛おしい。ただ、ニコニコ動画でも配信されていたがいつ配信されているか全くわからなかったり、動画のリンクが貼られていなかったり、宣伝面が弱くあまり話題にならなかったのが非常にもったいなかった。それ以外は本当に完璧。作品の良さは時間の長さに関係ないことを証明したショートアニメの名作。


2014年春アニメ→こちら

2013年アニメレビュー→こちら

アニメレビュー点数まとめ
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2013年個人的アニメレビュー総集編
総集編内容

・個人的主題歌ベスト5
・個人的男キャラクターベスト3
・個人的女キャラクターベスト3
・個人的名シーンベスト5
・個人的2013年アニメベスト5とアニメ点数まとめ


※対象作品は今までのレビューで取り上げた作品のみ。全話観ていないアニメは対象外。

◆個人的主題歌ベスト5
※本当に筆者の好みだけで選んでいます。また、楽曲の良さを基準に判断しているので映像の良し悪しはあまり順位に関係ありません。

5位 「ココ」/たむらぱん
from 京騒戯画 OP

疾走感のあるドラムが気持ちいい爽やかでポップな曲。だが実は歌詞もものすごく良い。TVでは回を重ねるごとにかなり微妙に映像も変化していた。ストリングスの入り方などが良い意味でアニソンらしくて最高。


4位 「ごめんね、いいコじゃいられない。」/沢井美空
from キルラキル ED

残念ながらアニメの映像は落ちておらず。映像も昔のドラマをオマージュした内容だったし、曲も徹底して昭和歌謡を意識したサウンドで最高。昭和歌謡を現代アニソン風に解釈したような名曲。


3位 「どう考えても私は悪くない」/黒木智子(CV:橘いずみ)
from 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い ED

クラムボンのミト編曲。ポップな四つ打ちチューンに悲痛すぎる歌詞を乗せた中毒性の高い楽曲。途中で入る美声のコーラスも同じ声優が歌っており、声優の凄さを実感できる曲。私モテはOPも最高だった。


2位 「七つの海よりキミの海」/上坂すみれ
from 波打際のむろみさん OP

上の映像は実際のOPで流れたものとは異なるのが残念、映像を含めたら間違いなく2013年最高の主題歌。アニメソングならではの究極の中毒性。ヘヴィになる部分でもイントロのメロディーが使われていたりクオリティがとにかく高い。


1位 「空とキミのメッセージ」/ChouCho
from 翠星のガルガンティア ED

ただシンプルに、めちゃくちゃいい曲。透き通った歌声にとてもマッチしたどこまでも優しいメロディ。EDテーマが癒し系でシンプルなアニメは大体名作な気がする。余談だが筆者が生まれて始めてiTunesストアで単曲買いしたのがこの曲。それほど好きだった。



◆男キャラクターベスト3

3位 越谷 卓 from「のんのんびより」


一言も喋らない、このアニメ唯一の男キャラ。影が薄すぎて扱いが酷いという立ち位置が逆に美味しいとこを全部持っていくという最高のギャグキャラ。


2位 蟇郡 苛 from「キルラキル」


2013年トップクラスのイケメン。もともと悪役なのに正義感の強い人物だったり、曲がったことが大嫌いだったり、恋愛に不器用だったり、「漢」という文字を具現化したような存在。世間的な人気も凄い。


1位 エルエルフ from「革命機ヴァルヴレイヴ」


ひとり旅団(笑)さんち〜〜っすwww 伝説のクソアニメもうひとりの主人公。感情がほぼ無く、最も適した行動を計算で導き出し、軍隊を1人で滅ぼせる(笑)実力を持つが、お姫様を助ける目的があるなどイケメン度も高い。
「導き出される結論は…」などの名言は未だにニコニコ動画のコメントでも頻繁に登場しているほど。


◆女キャラクターベスト3

3位 ミイ from「あいまいみー」


清々しいほどのクズキャラ。そのクズっぷりは他の作品には絶対にいない(ちょぼらうにょぽみ先生にしか描けない)唯一無二のキャラクターであり、あいまいみーの面白さを絶対にしている存在。


2位 園田海未 from「ラブライブ!」


個人的にはかよちん推しなのだが、作品内での存在などを考えると海未は本当に良いキャラクター。しっかり者でありながらアイドルに対するやる気が密かに高かったりたまに見せるギャップがとにかく可愛い。ラブライブというアニメに欠かせない人物。


1位 小路綾 from「きんいろモザイク」


大事件レベルのキャラ。超一途な典型的ツンデレで、でもロマンチストで、たまにおっちょこちょいで、運動が大嫌いなインドア派と、個人的なツボを完全についてくるキャラクター。特筆すべきは種田梨沙さん演じる声。本当にキャラクターにハマりまくった素敵な声。完全に恋に落ちました。


◆個人的名シーンベスト5
※ネタバレを含みます

5位 惡の華7話 教室を荒らす二人


原作でも名シーンとして有名な場面、アニメではさらに臨場感もあり迫真の完成度。「花」の原曲アレンジがここで流れるのは胸熱すぎた。


4位 きんいろモザイク最終話 ミュージカル


大好きなシーンなのにネットでは「寒すぎる」と不評すぎて残念…。何度でも見たくなるほど最高。曲や動きなど、きちんとミュージカルを研究して作られているのが伝わる完成度なのが凄い。


3位 キルラキル最終話 セーラー服は卒業するもの


号泣。キルラキルは後半1分1秒に名シーンしかないというとんでもないアニメだがこのシーンはセリフとともに完全にやられた。


2位 のんのんびより4話 れんげとほのか


エモすぎた第4話。上の画面のまま、放送事故かというほど長尺の間。セミが鳴き始めると同時に崩れるように泣き始めるれんげ。喪失感を視聴者にも感じさせる演出に、口開けっ放しで魅入ってしまった。凄まじい演出。


1位 翠星のガルガンティア最終話 くたばれブリキ野郎


号泣。キルラキルといい、人外の相方がいなくなる王道展開に弱い。2013年アニメで一番泣いたシーン。感情のないロボットが最後の最後に感情を持って、人として主人公を認め、語りかけ、死ぬ。見事な脚本。


◆2013年総合ランキングベスト5


1位 キルラキル

2位 ラブライブ!

3位 翠星のガルガンティア

4位 凪のあすから

5位 京騒戯画


◆点数別アニメまとめ

10点
ラブライブ!(冬)
翠星のガルガンティア(春)
凪のあすから(秋)
キルラキル(秋)

9点
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い(夏)
京騒戯画(秋)

8点
たまこまーけっと(冬)
惡の華(春)
進撃の巨人(春)
有頂天家族(夏)
きんいろモザイク(夏)
のんのんびより(夏)

7点
はたらく魔王さま!(春)
Free!(夏)

6点
あいまいみー(冬)
波打際のむろみさん(春)

5点
まんがーる(冬)
幻影ヲ駆ケル太陽(夏)
ダンガンロンパ(夏)
恋愛ラボ(夏)

4点
ヤマノススメ(冬)
フォトカノ(春)

<リンク>
冬アニメ編
春アニメ編
夏アニメ編
秋アニメ編
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2013年秋アニメレビュー
◆対象作品
・2013年秋アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.9点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆革命機ヴァルヴレイヴ 2ndシーズン 5.8/10.0


※1stシーズン(春アニメ)は総集編でのみの視聴だったのでこちらでまとめてレビュー
アニメ史に名を刻んだ伝説の作品。その予測不可能で見るものを戦慄させるシナリオは「平成のチャージマン研」と言わしめたほどであった。最終回のニコ生アンケートでは「とても良かった」が18%、最低評価の「良くなかった」が60%を越えるという、ニコニコ史上過去最低を記録するなど、クソアニメとしての伝説をこれでもかと作り続け話題に困らない作品となった。実際その内容は酷く、平然と無視される設定、安定しないキャラの性格、穴がありすぎる脚本、ご都合主義すぎる展開、終始漂う茶番感、メインヒロインが害悪などなど、枚挙にいとまがない。学園モノ要素、政治要素、SNS要素を詰め込みすぎて失敗しているように感じる。後半は善良なキャラの死によってのみ感動を得ようとしてくるため、このアニメのせめてもの良心といえる良キャラがどんどん死んでいくのはまさに地獄絵図であった(しかも感動しない)。しかしそれほど最低レベルの脚本でありながら、なんだかんだで愛されている作品でもある。その理由として、単純にネタが尽きず笑えるというのもあるが、脚本以外はズバ抜けてクオリティが高いのも大きいだろう。ロボットデザイン、作画、声優の演技(演技はほんとうに素晴らしかった)、主題歌はどれをとっても一級品。キャラクターも、エルエルフなんかは未だにニコニコ動画などで散見するほど人気のあるキャラだったり、アキラちゃんやサンダーさんなどなど他にも魅力的な人物が多い…というかぶっちゃけ主人公とメインヒロイン以外は全員とても良いキャラクターである(膝から崩れ落ちる)。ハルトとエルエルフの、敵同士のW主人公という構図は非常に面白かったのだが…。また、ハードルを下げて観ているせいもあるだろうがたまに「あれ?今回面白いぞ…?」と忘れた頃に胸熱展開を用意してくれたりと、意外と飽きさせないのも大きかった。かくいう僕も、ボロクソに言ったけどなんだかんだでこのアニメ大好きです。何かの間違いで映画化してくれないかな。


◆京騒戯画 8.5/10.0


2011年にWEB配信されたオリジナルアニメをさらに深めたTVアニメ版。Web版を観たことがないので比較できないが、これはダークホースだった。素晴らしく名作。総集編などの特別編を除けば全10話と短めの作品だが、その10話に込められた内容の濃密さはすごい。その作風はかなりスピード感がありぶっ飛びまくり、それでいて説明的な描写は一切皆無と話は非常に難解で、どちらかというと雰囲気アニメに近い。人を選ぶ内容でもあると思う。しかし全体の脚本、一話ごとの構成は物凄く丁寧に練られており、毎回毎回、物語に夢中になってしまう。特にエンディングテーマへの入りがとてつもなくカッコよく、とてもいい引きをするため、毎話必ず鳥肌が立つほどの面白さであった。キャラクターも本当に全員が魅力的で、サブキャラに至るまで全ての人物が愛おしい。劇中の音楽も本当に素晴らしく、声優の演技も「声優ってすげえな」と思うレベルで、作品の完成度はピカイチであった。ぶっ飛んだ内容ながら心が癒やされる名シーンも多く、後半は何度も涙が流れた。終わり方もまさに「大団円」と言える爽快な終わり方で文句なし。素晴らしいアニメだった。ただ、脚本は確かに完成度高いが、もう一歩という感もあるのが正直なところ。自分が理解しきれなかったのもあるが、後半はわけわからなくなりすぎてついていけなくなった。序盤〜中盤の雰囲気が好きだった自分としては、後半の急激な世界設定の大放出で少し冷めてしまった。それでもあくまで「家族愛」をテーマに完結したのは良かったが、もう少しシンプルに、より面白く出来たのではとも思ってしまう。大好きなのだが人には薦めにくい作品としてはぶっちぎり1位である。あと0話予習編は本当にただのWeb版を繋ぎあわせただけの内容なので意味不明すぎて、これで切ってしまう人が多いであろうことも残念。10.5話の復習編ももう少し面白い内容にして欲しかったなあというのはさすがにわがままか。


◆キルラキル 9.7/10.0


※2014年をまたぐ2クールだが最終回までの2クール分をレビュー
これこれ。こういうのが見たかったんだよ、とアニメ開始1分で思わせられた圧倒的作品。多くの視聴者を口々に「最初の5分でもう面白い」と言わしめた第一話は圧巻であった。天元突破グレンラガンの製作スタッフがガイナックスからTRIGGERとして独立後初のテレビアニメで、完全にガイナックス特有の超絶スピード感のある展開、ギャグのノリは、好き嫌いもあるだろうがフリクリで育った自分には最高。作画などがセル画時代のアニメ的で、昔の熱血バトルアニメを思わせる作風もめちゃくちゃ熱い。やたら露出の多い変身後のデザインなんかも、この不必要なエロ要素がまた昔のテレビ漫画っぽくて良い。ものすごくくだらない内容をめちゃくちゃ真剣にやっているかと思えば、シリアスな展開にやたらギャグを盛り込んだりと、ふざけてるんだかまじめなんだかわからないノリだが、基本的に何度も爆笑できるセンスは秀逸。3話で既に最終回のような展開を見せたり、胸熱なクライマックス展開を出し惜しみなく連発してくる脚本も凄まじい。しかし、逆にそれが「何度も同じことをやっている」と思われる原因ともなっていたし、実際話のムラも感じられた。それを残念に感じた人も多いと思うが、個人的にはそれすら「こんだけ熱い展開をてんこ盛りでぶつけてきてるんだから仕方ない」と許してしまえたし、ギャグの面白さで補えていたと思う。キャラクターも敵味方関係なく全キャラクターが愛おしく、キャラの魅力は他アニメとくらべても圧倒的といえるほどだ。話よりもキャラクターとギャグが見どころのアニメかと思っていたが、2クール目からは物語が動き出し、想像以上に完成度の高い脚本が展開されどんどん面白くなる。特に2クール目後半は次回予告すらカットし、本当に1分1秒が熱すぎる怒涛の展開を見せる。最初から最後まで基本王道展開なのだが、それをここまでやり遂げてくれるアニメも珍しい。中だるみも確かにあったが終わりよければ全て良し、最終回は文句のつけようがないあまりにも素晴らしいものであった。作画のクオリティも圧倒的、音楽も素晴らしく、見返す度に新たな発見がある非常に細かい演出、スタッフの遊び心もあり、全てに隙のない作品だった。数年に一度の大傑作。


◆凪のあすから 9.4/10.0


※2014年をまたぐ2クールだが最終回までの2クール分をレビュー
P.A.WORKSによるオリジナルアニメ。2クールのアニメだが、前半の段階では「まさかここまで化けるとは」と、誰も予想し得なかったほどに尻上がり的に面白くなるアニメであり、1クール時点ではそこまで話題になっていなかったが最終的に大傑作として話題になった。とはいえ1クール目から非常に面白い内容。まず風景の作画がため息が出るほどに美しく、海と陸を行き来する世界観なども素敵だ。キャラクターも可愛く、切なく甘酸っぱい青春恋愛モノかなと思っていると想像以上にドロドロとしてきて最終的に昼ドラレベルにまでこじれ、四角五角六角関係が展開される。多数の登場人物が全員恋をしているのに一つも両思い成立してないのは凄い。そこまでドロドロさせなくても…というほどグチャグチャの人間関係と恋愛が展開されていくが、ひとつひとつの演出が素晴らしく、良いシーンも多いので1クール目から個人的には大好きであった。美しい風景・世界観とリンクして描写される感情表現の演出などは魅入ってしまうほどだ。主人公の性格も、最近はやたら省エネ志向のある主人公が多い中、不器用でどこまでも真っ直ぐなのがとても良い。ただ、やはりちょっと地味かなという感じはあった。しかし2クール目が始まるやいなや、2クール目1話から急激な面白さを見せ始める。それまであまり活かされていなかったファンタジックな世界観設定もしっかり回収され物語が急激に面白くなり始め、それと同時に人間関係も次々と変化していき全く目が離せない展開に。1クール目で静かに温めてきた芽を爆発的に開花させることに成功している。最終的に無難にまとめた感じは無くもないが、個人的には最終回も大満足だった。「人を好きになる辛さ」をファンタジーを交えて描き、どこまでも胸が締め付けれ、特に後半は見る度に叫びだしたくなったが、とても温かくて素晴らしい作品だった。名作。


◆のんのんびより 8.6/10.0


にゃんぱすー。という思わず使いたくなる挨拶が話題のアニメ。周りは田んぼだらけ、バスは二時間おき、1クラスに学年が入り混じった学校というド田舎でのゆるい日常を描くという内容で、話よりも田舎の風景やゆったり流れる時間を丁寧に描写しており非常に癒される。キャラクターの一人が東京から引っ越してきたところから話が始まり、始めは田舎の文化に戸惑うも段々その生活に馴染み好きになっていく感じはまさに視聴者視点で、田舎で暮らしたいと思う視聴者も多かっただろう。風景の作画や音楽はその田舎の空気感を見事に再現していてとてもほっとできる作品である。世間の評価も物凄く高く、2013年アニメでは進撃の巨人と並ぶ人気を誇っている。しかし、正直過大評価されすぎている気も否めない。回によってはあまりに中身がなさすぎて面白くないときもあった。こういう内容なので中身などいらないといえばそうなのだが、田舎の空気感という武器に頼りすぎた感もある。それでいてこの作品の評価を絶対なものにしているのは4話と10話の存在だろう。ほのかちゃんという女の子と夏休みに仲良くなる4話、赤ちゃん時代のれんげと駄菓子屋のやり取りを描く10話と、この2話は突出して、圧倒的な面白さであった。特に4話で、れんげが泣き出すまでのカットを放送事故スレスレの長尺で描くシーンは非常に大胆な演出でエモさすら感じる。何度観ても震える名シーンである。ただの日常モノで終わらない、こういった話が他の回でも見られたら完璧だったがさすがに求めすぎか。素直に2期が楽しみ。


2014年アニメレビュー
冬アニメ編
春アニメ編
夏アニメ編

アニメレビュー点数まとめ
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2013年夏アニメレビュー
◆対象作品
・2013年夏アニメで筆者が全話視聴したもの(途中までしか観ていない作品は対象外)

※点数は10.0点満点。
9.6〜10.0点…びっくりするくらい面白い。神アニメ。
8.6〜9.5点…ものすごく完成度が高く、よく出来ている名作。
7.6〜8.5点…最高に楽しめる秀作。
6.6〜7.5点…惜しいところもあるが面白いし良作。
6.0〜6.5点…色々残念だがなんだかんだで楽しめる作品。
5.5点以下…最後まで見てしまう魅力はあるがイマイチ。
(あくまで目安です)

点数は話の面白さ、作画や演出のクオリティ、アニメとしての魅力などを考慮してつけていますが個人的な好みもかなり反映されています。好きな作品の点数が低くても怒らないでね!


◆有頂天家族 8.5/10.0


森見登美彦原作小説のアニメ化。キャラクターデザインは絶望先生などでお馴染み久米田康治。森見登美彦アニメといえば「四畳半神話大系」は非常に名作だったがこちらはスタッフも全く違うのでどうなることかと少し心配だった。しかしこちらも、非常に良いアニメであったので安心。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞も受賞している(四畳半は大賞)。四畳半〜がめまぐるしく展開するスピード感のある話だったのに対し、こちらはゆったりとした作風。京都を舞台とした風景の描写が非常に美しい。内容はいわゆる「雰囲気アニメ」といえるものだったが、キャラクターの人間性・個性がしっかりと描かれるので物語から人情を感じることができ、「雰囲気だけのアニメ」では終わらない深みのあるものであった。特に後半からは展開も単純に面白くなる上に、家族の愛情が深く描かれており、何度も涙が流れた。決してお涙頂戴な内容ではないところがまた良い。だからこそ、主題歌が絶望的にダサすぎるのが残念で仕方ない。本編の音楽、EDテーマはとても良いのに…。また、四畳半もそうだったが中盤は少しダレる感じもあった。しかし何にせよ良いアニメであったのは間違いない。弁天さんに振り回されたい。


◆きんいろモザイク 8.3/10.0


完全なる眼福アニメ。とにもかくにも、女の子がメッチャクチャ可愛い。それに尽きる。可愛いは正義、可愛ければOKというアニメの究極系である。内容は、1話と最終話は非常にクオリティが高く素直にとてもいいアニメだと思うが、それ以外の話は正直中身がスッカスカである。基本ギャグアニメだが時々クスっとなる程度で全体的には「お、おう」という感じ。イギリス人のヒロインが出てくるアニメだがその設定もあまり活かされない。それでいながら毎回ちょっといい話で締めようとしてくる。だが逆にそれくらいが非常にちょうど良いというか、かえって最強の武器である「可愛い」を邪魔しない内容であるため、何度も繰り返し見たくなる。いくら可愛くてもノリが寒かったりすると見続けるのは苦痛になるものだが、それが全くない。内容まで含めて「何度目に入れても痛くない」といえるものであった。キャラの設定に合わせて英語を喋れる声優を起用したり、EDテーマが土岐麻子さんのカバーだったりと、随所にこだわりも見られる。原作では3コマしかない部分を一話まるまる使って膨らませた第一話、予算が余ったとしか思えない完成度の最終話は最初に言った通り素晴らしく、このクオリティが他の話にも見られたら神アニメと呼んで差し支えなかっただろう。癒し系日常萌えアニメとしては満点の出来。


◆幻影ヲ駆ケル太陽 5.7/10.0


通称「ヲケル」。リリカルなのはシリーズの監督による完全オリジナルアニメで、いたいけな少女が残酷な運命に立ち向かっていくという、まどかマギカを連想させるストーリー。第一話から非常に重々しくグロテスクな内容で、非常に期待して観ていた。しかし、「面白くなりそうだな〜!」という空気を出したまま結局面白くならず終わってしまった作品。設定自体は非常に良く出来ていただけに残念。「処刑人か、救世主か」というキャッチコピー通りの内容で、化物となった元人間を処分するために生まれてきた少女たちの中で、主人公だけがそれを救おうとするという図式はかなり面白かった。仲間との対立、登場人物の苦悩が深く描かれていたし、主人公が家族を自分の手で殺めてしまった設定が最終話まで活きてくるので、陰鬱さが安っぽくなく重みがあった。しかしところどころ雑な脚本で、最終話も非常に垢抜けない内容。完全に「パッとしないアニメ」として終わってしまった。そもそもキャラデザインもちょっとダサかったり、黒幕っぽいやたら中二な人々が出てきたり、その人達の正体が結局わからないまま終わったりと、色々残念な要素が多かった。主題歌はOP、EDともに良く、最終回の良いシーンでオープニングが流れるのは胸熱だった(ベタな手法なのに最近その演出を使うアニメが少ないのは残念である)。結局イマイチな作品だったが、こういうアニメはもっと増えてほしいと思うし好感の持てるアニメではあった。


◆ダンガンロンパ 5.7/10.0


正式タイトルは「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation」。推理アドベンチャーゲーム原作のアニメ作品。大山のぶ代がドラえもん降板以降初の声優参加作品でもあるので話題性はあったが、正直内容はイマイチであった。完全に「ゲームでやったら面白いんだろうなあ」という内容で、恐らくゲームの魅力である校内探索や推理パートがカットされまくっているので、裁判でのご都合主義的な謎解きをただ見せられるという脚本は正直なんの見どころもない。後半は物語の真相に迫ってきて続きは気になったが、それでもパッとしないシナリオであった。何度も言うがゲームは面白いんだろうなあというのが伝わってくるだけに残念。しかし、脚本以外の完成度は非常に高く、声優も豪華で気合が入っていたし、音楽もいい。異常なほど癖のあるキャラクターたちも個性があり本当に魅力的だった。何より「オシオキ」シーンの作画は毎回凄まじく、このアニメ一番の楽しみであった。全体的に「オシャレな不気味さ」のような独特の世界観があり、すべての要素がそれに徹していた作風の統一感は見事だった。EDテーマが超高校級のダサさだったのは致命的だったが。それにしても朝比奈とかいう褐色巨乳スク水活発スポーツ少女という存在の破壊力は異常。


◆Free! 7.8/10.0


けいおん!などでお馴染み京都アニメーションによるオリジナル作品(原案となった作品はライトノベル)。完全に腐女子をターゲットにしているホモォ臭がプンプンしており、ネタアニメとして楽しもうと思ってふざけて見始めたらなんだこれは。全然面白いじゃないか。確かにホモホモしいあざとい展開も多いが、シナリオが思っていた以上にきちんとスポ根しており熱い展開を見せるので、自分はそこまでBL臭が気にならなかった。京アニ特有のノリも個人的に好きなので、キャラが男になっても京アニの良さが変わらず出ていたのはとても良かった。次回予告含めギャグも素直に面白いし、作画はもちろん、音楽も非常に良くアニメとしての完成度が単純に高い。キャラクターもとても魅力的だった。なんだかんだで腐女子歓喜アニメであったことは間違いないが、よく出来た脚本で腐女子以外も楽しめる胸熱スポ根アニメだったし、最後の最後までとても感動できるシナリオだった。だからこそ、あざとい内容(人工呼吸とか壁ドンとか…)は無しで勝負しても良かったんじゃないか…とも思うが。そのせいで、やはり男性には入り込みにくい内容だったのかもしれないと思うと残念(自分は男ですが)。二期も決まっているが、腐女子向けがさらに加速しそうな嫌な予感がして正直不安である。なんにせよ良作。


◆私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 8.6/10.0


ギャグアニメでは間違いなく2013年トップ。死ぬほど笑わせてもらったし最高に面白かった。これだけ素直にギャグで爆笑できるアニメは本当に稀である。その内容はあまりにも痛々しく、観ていて本当に辛いのだが、やはりクソ笑えるのでなんだかんだ観てよかったと思える。きーちゃんという従妹が出てくる話なんかはあまりにも辛すぎて何度か一時停止を挟んだほどだった。それほどのエグさだからこそ到達できる面白さなのである。また、アニメスタッフの愛がとても感じられる出来で、改変エンディングが何度もあったり、原作以上に話の構成が練られていたりと、アニメのこだわり・クオリティは一級品。原作も面白いが、アニメ化で一気に進化した成功例であるといえよう。次回予告など、パロディネタもアニメ化でより磨きがかかっていたように思う。主題歌はOP、EDともに、映像を含めてあまりにも最高すぎた。毎回話の内容が似ているので、「またこういう話か」と少し単調になってしまったかなというのが惜しいが、それでも毎回しっかり起承転結をつけてきたのでそこまで問題にならなかったのも上手い。見るのが辛いためかあまり円盤が売れていないようで悲しい。漫画はベストセラー、さらに米Amazonのコミックス売上一位などバカ売れしているため二期も是非やって欲しいものである。二期が一番待ち遠しいアニメ。


◆恋愛ラボ 7.4/10.0


ラブラボ、と読む。製作が「ゆるゆり」スタッフによるもので、ゆるゆりが好きな僕は楽しみにしていた。実際キャラの作画、動きなどの可愛さが良い意味で完全にゆるゆり的で、話のテンポもよくて面白いし、ゆるゆり三期くらいの気持ちで楽しんでいた。…が、そもそもギャグが自分と肌に合わないというか、最初のうちはよかったが観ているうちにどんどん寒く感じてきてしまった。もともと個人的に苦手なノリだったのであとから段々厳しくなってきたのだろう。また、キャラクターにも時々本気でイラッとすることが多かった。水嶋先輩や、エノの兄なんかは完全にやりすぎて滑ってると感じる。アニメのクオリティは高いので、好きな人は好きなのだろうが、最大の魅力であるギャグが寒いと思ってしまった以上このアニメに楽しみを見いだせず、後半は完全に「ここまで見たんだし…」という惰性だけで視聴していた。とはいえ、所々声を出して笑えるくらい面白いシーンもあったので、全く面白くないということもなかったのが最後まで観れた理由だと思う。肌に合わない作品なのに最後まで観てしまえるアニメなのだから、好きな人にとっては最高の出来だったに違いない。最終回もなかなか。2期があるなら少し観てみたいとも思う。


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| すなっふ | 2013年アニメレビュー | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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